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■絶対の愛
(2006年/韓国・日本)

監督:キム・キドク(『サマリア』『うつせみ』『弓』)
出演:ソン・ヒョナ(『女は男の未来である』)、ハ・ジョンウ、パク・チヨン、杉野希妃

配給:ハピネット
上映時間:138分
公開:3月10日、ユーロスペースにてロードショー


(C) 2006 KIM Ki-duk Film. All rights reserved.
 
■ストーリー
 
セヒとジウはつきあいはじめて2年になる。セヒはジウが少しでも他の女に気をとられることが許せない。自分に飽きているのではないか、セヒの不安は募り、ジウと言い争ってしまう。
その夜、ジウはセヒを抱けなかった。しかし、セヒが「他の女を思い浮かべてみたら」というと、暗がりの中、ジウは激しく抱く事ができた。セヒの不安は決定的になり、自分の容姿に全く自身が持てなくなる。
そして、彼女はジウの前から忽然と姿を消すのだった。新しい「顔」を手に入れるために。
 
■レヴュー
 
『絶対の愛』は原題を"Time"といい、構造にちょっとした仕掛けがあり、哲学的な投げかけに満ちている。だが、この映画の何と暑苦しく、グロテスクなことか。(褒め言葉です)『うつせみ』『弓』など、最近の作品はどちらかというと洗練されている感じがしたが、今回はまぎれもなくキドク・ワールド、全開である。
整形手術は韓国においてかなり日常的な出来事のようで、二重まぶた、鼻筋を通す、あたりは珍しいことではないらしい。とはいえ、主人公のセヒは自分の容姿に自信をなくし、全身整形手術で全く新しい女性として生まれ変わり、6ヶ月後、再び別人として恋人に近づくというサスペンスをやってのける。しかし生まれ変わった自分に男がなびくと、それもまた耐えられないのだ。生まれ変わった自分も、過去の自分、どちらも自分自身なのだ。この辺、安部公房原作、勅使河原宏監督の『他人の顔』を彷彿とさせる。だが物語はさらに驚愕の展開に。今度は女の整形手術の事実を知った男の方が彼女の愛に答えようと整形を試みるのだ。これは谷崎潤一郎の『春琴抄』ではないか。
我々は一体何者で、何者を愛し求めているのか?絶対的な愛とは?
主演のソン・ヒョナはスキャンダル女優として有名だが、自らの整形手術もカミングアウト済みで、彼女の体をはった演技も見所の一つだ。(カネコマサアキ ★★★☆)
 
■関連情報

カルロヴィヴァリ国際映画祭オープニング作品
ロケ地には印象的な彫刻が立ち並ぶ『ペミクミ彫刻公園』が出てくる。旅行人読者は行ってみたくなるはず。
 
■関連イベント
 
『スーパー・キドク・マンダラ』
2月24日〜3月16日 ユーロスペースにて開催決定!
連日レイトショー9:10PM〜、他モーニングショーあり

これまで日本ではキム・ギドク作品の大きなレトロスペクティヴは行われてなかったが、今回、最新作『絶対の愛』の公開を記念して、長編第2作からの全作品が一挙上映。「ワイルド・アニマル」「リアル・フィクション」は本邦初公開!

<上映作品ラインナップ>

◆「ワイルド・アニマル」(1997年)長編第2作 日本初公開
※デジタルβカム上映
監督・脚本・美術:キム・ギドク
出演:チョ・ジェヒョン/チャン・ドンジク/ドニ・ラヴァン/リシャール・ボーランジェ

◆「悪い女〜青い門〜」(1998年)長編第3作 劇場未公開
※デジタルβカム上映
監督・脚本:キム・ギドク
出演:イ・ジウン/イ・ヘウン/チャン・ハンソン

◆「魚と寝る女」(2000年)長編第4作
監督・脚本・美術:キム・ギドク
出演:ソ・ジョン/キム・ユソク/パク・ソンヒ

◆「リアル・フィクション」(2000年)長編第5作 日本初公開
※デジタルβカム上映
監督・脚本:キム・ギドク
出演:チュ・ジンモ/キム・ジナ/イ・ジェラク

◆「受取人不明」(2001年)長編第6作
監督・脚本:キム・ギドク
出演:ヤン・ドングン/パン・ウンジン/チェ・ジェヒョン

◆「悪い男」(2001年)長編第7作
監督・脚本:キム・ギドク
出演:チョ・ジェヒョン/ソ・ウォン/チェ・ドンムン

◆「コースト・ガード」(2002年)長編第8作
監督・脚本: キム・ギドク
出演:チャン・ドンゴン/キム・ジョンハク/パク・チア

◆「春夏秋冬そして春」(2003年)長編第9作
監督・脚本・編集: キム・ギドク
出演: オ・ヨンス/キム・ジョンホ/キム・ヨンミン/キム・ギドク

◆「サマリア」(2004年)長編第10作
監督・脚本・製作・編集: キム・ギドク
出演:クァク・チミン/ハン・ヨルム/イ・オル

◆「うつせみ」(2004年)長編第11作
監督・脚本・製作・編集: キム・ギドク
出演:イ・スンヨン/ジェヒ/クォン・ヒョコ

◆「弓」(2005年)長編第12作
監督・脚本・製作・編集: キム・ギドク
出演:チョン・ソンファン/ハン・ヨルム/ソ・ジソク

◇一般:1500円 大学・専門学校生:1300円 シニア:1000円
※一般、大学・専門学校生は『絶対の愛』の特別鑑賞券を提示していただければ、1200円に!

◇キム・ギドク監督が参加する来日記念パーティー開催決定!
パーティー参加チケット+3本鑑賞できるセット券を6000円で絶賛発売中!(劇場窓口限定)
開催日時:2/24(土)7:00PM-9:00PM
※2/24(土)9:10PM?の『ワイルド・アニマル』の舞台挨拶付き上映にはご使用いただけません。
予めご了承ください。

◇2/24(土)はキム・ギドク監督の舞台挨拶付き上映!
チケットぴあにて2/10(土)より整理番号付特別鑑賞券発売 Pコード:552-810

◇リピーター・プレゼント!
ご覧になった作品の半券3枚をご提示のお客様先着10名様に、キム・ギドク監督のサインをプレゼント!

◇『絶対の愛』特別鑑賞券のご提示で、一般(通常1500円)、大学・専門学校生(通常1300円)→1200円に!

 
■DVD情報
 
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