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■バレエ・カンパニー/the campany

2003年/アメリカ=ドイツ

監督:ロバート・アルトマン (『ゴスフォードパーク』『プレイヤー』)
脚本:バーバラ・ターナー

出演:ネーヴ・キャンベル、ジェームズ・フランコ、マルコム・マグダウェル(『時計じかけのオレンジ』)
 
配給:エスピーオー
上映時間:112分
公開:7月下旬、シャンテシネ、bunkamuraル・シネマにて
 
■レヴュー
 
 今回、アルトマン監督が題材として選んだのは、アメリカの名門バレエカンパニー”ジョフリー・バレエ・オブ・シカゴ”。クラシックもモダンも得意とす る、アメリカ人に最も愛されているバレエ団だ。カメラは劇団の舞台裏を、ダンサーたちの日常を赤裸々に捉える。
 アルトマン監督の「内幕もの」といえば、辛辣で皮肉な視点からとらえられた作品が多く、どんな醜悪な人間関係を見せてくれるのだろうか?と身構えて観 てしまうのだが、今回は一風変わった感触だった。
 どちらかというとドキュメンタリーに近い、いうなればスケッチ風。ドガのコンテで描かれたバレエダンサーのような、さりげないが味わい深い作品だ。辛 辣さやシニカルさは陰をひそめ、どちらかというとありのままの姿を素直に捉えている感じだ。得意のドラマや群像劇で見せるというよりは、バレエダンサー が本来持っている肉体やダンスの美しさ、緊張感などで魅了する映画になっている。
 特に野外公演で、雷雨が降り出す中、「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」を二人のダンサーが踊るシーンは最も美しいシーンの一つだった。『青い蛇』の舞台公演が出来上がっていく様子も興味深い。「ショウは続けなければならない。人生も同じことだ。」そんな厳しくも暖かみのある老練監督の声が聞こえてきそうだ。一杯のコーヒーを飲んだときのように、少しほろ苦いが優雅な気分にさせてくれる映画だ。                                         (★★★カネコマサアキ)
 
■関連情報
 
 ひたむきに稽古に励むライ役を演じるネーヴ・キャンベルは、ナショナル・バレエ・オブ・カナダに在籍していたことがあり、この映画では企画、製作も兼ねている。トゥシューズを脱いで10年以上もブランクがあったのにも関わらず、厳しい訓練の末、全てを代役なしで踊りこなした。そんな彼女のダンスに注目したい。
 

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