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■トンケの蒼い空/Mutt Boy

2003年/韓国

監督・脚本:クァク・キョンテク(『友へ チング』『チャンピオン』)

出演:チョン・ウソン(『私の頭の中の消しゴム』『MUSA-武士-』)、キム・ガプス(『バンジージャンプする』『KT』)、オム・ジウォン(『スカーレット・レター』)、キム・テウク(『ラブ・ストーリー』『僕の彼女を紹介します』)

配給:東芝エンタテインメント
上映時間:101分
公開:11月12日より新宿K's cinemaにてロードショー

公式HP:http://www.tonke.jp
 
■ストーリー

 やることなすこと少し間の抜けた少年チョルミンは、幼いころに母親を亡くし、警察勤めの父親と2人暮し。近所をウロウロし、食べ物をもらっていることから、トンケ(野良犬)のあだ名で呼ばれるようになった。高校を中退してから、人生に何の目標も持たずに家でふらふらしているトンケだったが、やがて仲間ができ、仕事にも就く。また家庭でも父親との2人暮らしに女の子が加わり、変化が訪れるようになった。そんな時、トンケと仲間たちの身を脅かすような事件が起きる。

■レヴュー
 
 現在、新作の『私の頭の中のケシゴム』が日本でも大ヒットしているチョン・ウソン。以前にもこの欄で紹介した『MUSA-武士-』では、かなりのイケメンぶりを見せていたが、本作では女性ファンを裏切るような「ダサくて、トロい男」ぶり。ふだんは目つきがトロんとしていて、ちょっと足りないように見える主人公トンケを演じている。物語はお互いにうまく関係を築くのが苦手な父子を軸に、その世間の落ちこぼれともいうべき仲間たちも交えて語られる。面倒ばかりかける息子トンケに手を焼きながらも、彼を愛している父親。愛情に飢えながらも、それをうまく表現できない息子。家庭に女性が不在だったせいか、2人とも言葉や態度で感情を表現することが苦手だ。
 キレがいい演出とは言えないが(ちょっと70年代の日本映画のよう)、キョンテク監督は笑いや泣きのツボをよく押さえ、観客を最後まで飽きさせない。(★★★前原利行)
 
■関連情報
 
 「トンケ」とは韓国語で「野良犬」のこと。その一方で親戚の子供を呼ぶ時に、親しみと愛情をこめて使うこともある。しかし「犬を食べる文化」がある国だからこそ、こんな設定がありえるんだろうなあ。
 
■DVD情報
 
トンケの蒼い空 デラックス版 [DVD]
ジェネオン エンタテインメント (2006-03-10)
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