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■台北の朝、僕は恋をする/一頁台北


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2010年/台湾=アメリカ

脚本・監督:アーヴィン・チェン(陳駿霖)
制作総指揮:ヴィム・ベンダース
出演:ジャック・ヤオ(姚淳耀)、アンバー・クォ(郭采潔)、ジョセフ・チャン(張孝全)、トニー・ヤン(楊祐寧)、クー・ユールン(柯宇綸)

配給:アミューズソフト、ショウゲート
上映時間:85分
公開:3月12日(土)、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国順次ロードショー
公式サイト:http://aurevoirtaipei.jp/

 
■ストーリー
 
恋人がパリに留学してしまい、寂しい日々を送っているカイ。両親の店を手伝いながら、夜は本屋へ通いフランス語の教本を読みあさっている。本屋の店員スージーは、毎日やってくる彼が気になっている。ある日、カイは恋人から電話で別れを告げられ、どうしてもパリに行かなくては気が済まなくなる。地元を取仕切るヤクザのボスに相談し、渡航費用を借りることを思いつく。しかし、その代わりに謎の小包を運ぶという怪しげな仕事を任されることに・・・。
 
■レヴュー
 
一昔前の話になるが、90年代初頭の「オリーブ少女」に絶大な支持のあったフリッパーズ・ギターが、東京をパリに見立てて、疑似ヌーベルバーグ映画みたいなPVを作っていたけど、まさにそんな雰囲気のある映画だと思う。ちょっと脱力感もあるけど。ステファン・グラッペリ調の流麗なバイオリンの音楽のBGMが、台北の街を別の雰囲気に変えてしまう。

主演のアンバー・クォ(郭采潔)は昔の牧瀬里穂風でかわいい。脇を固めるジョセフ・チェン(張孝全)はトレードマークだった坊主頭から長髪に変わっていて、しばらく誰だかわからなかった。ちょい役でトニー・ヤン(楊祐寧)も出ているのでお見逃しなく。で、この映画目立っていたのがエドワード・ヤンの映画でおなじみのクー・ユールン(柯宇綸)。非常に癖のある役柄を軽くこなしている感じ。もういい歳のはずだが、全然変わらないですね。

監督は晩年のエドワード・ヤンに師事していたというアメリカ育ちのアーヴィン・チェン。製作総指揮にヴィム・ベンダース(撮影上のアドバイスをもらったということらしい)。だが、このビッグ・ネームにある種の映画を期待してしまう人は注意が必要。あくまで、新世代のアイドル映画として、純粋な気持ちで楽しむべし。ちょっと屈折した見方だが、こういったポップで、お洒落で、ゆるーい感じのラブコメは日本では最早作る余裕はないのではないだろうか。その辺のリラックス度に台湾の景気の良さや、文化的な成熟を感じてしまう。(カネコマサアキ★★☆)

 
■関連事項
 
第60回ベルリン国際映画祭 最優秀アジア映画賞受賞
ドーヴィルアジア映画祭 審査員賞受賞
サンフラシスコ国際アジアアメリカ映画祭 観客賞
バルセロナアジア映画祭 ゴールデンドリアン賞
 
■DVD情報
 
台北の朝、僕は恋をする [DVD]
アミューズソフトエンタテインメント (2011-09-22)
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