監督・脚本:ロイ・アンダーソン 配給:スタイルジャム、ビターズ・エンド 公式サイト:www.kittoshiawase.jp 実はこの映画、日本ですでに公開されたことがあるそうだ。マーク・レスター主演の『小さな恋のメロディ』(僕は一時期このサントラの愛聴者だった)と同時上映で『純愛日記』というタイトルで公開されたそうである。知りませんでした。最近のロイ・アンダーソン監督の作品を知っているものにとっては、この作風はかなり意外な感じもする。だが、映画の後半で、恋人たちの話から大人たちの話に展開されるあたりは、なるほど、とても彼らしさが出ているのである。不思議なのは、こんな傑作をとりながら、なぜ彼はCM業界に身を寄せてしまったのかということだ。 さて、ストーリーはと言えば、少し背伸びをしている中学生の初めての恋愛話である。淡い初恋ではなく、初めての実践的で肉体的な恋愛が、リアルに瑞々しく描かれている。不安もあれば反目もあり、それはそれでぎこちない。もちろんこの監督だから周囲の大人たちの厳しい現実を描くのを忘れていない。それが返って二人の世界を強固で繊細なものにしている。今人気のスウェディッシュ・ロックの先駆けみたいな音楽もいいですな。サントラが手に入るなら愛聴盤になりそうだ。(カネコマサアキ★★★★)
■スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー/A Swedish Love story

1969年/スウェーデン
出演:アン・ソフィー・シリーン、ロルフ・ソールマンほか
上映時間:114分
公開:4月26日(土)、恵比寿ガーデンシネマにてロードショー
■ストーリー
ストックホルムの郊外。15歳の少年ペールは、療養所にいるおじいさんの所へ家族と一緒に訪ねる。そこで,黒い犬を連れた少女を見かける。美しい瞳とあどけない仕草にペールは魅せられてしまう。ある日のこと、愛用のモペットバイクで街に繰り出したペールは小さなカフェで少女と再会する。彼女の名前はアニカ。14歳。二人の初めての恋が始まった。
■レヴュー
例えば、何の情報もなしにこの映画を見せられて、ガス・ヴァン・サントの新作です、とか、ダルデンヌ兄弟の新作です,と言われたとしたら、そうですか、と疑いもなく納得してしまいそうな映画である。これは多分に新しいプリントのせいかもしれないけれど、そのアプローチの仕方をとっても、40年ほど前に作られたとは思えない、全く古さをかんじさせない映画である。
■関連情報
1970年ベルリン映画祭 主要4冠受賞。
■DVD情報
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