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■パーフェクト・ゲッタウェイ/A Perfect Getaway

ハワイのトレッキングコースを行く3組のカップル
その中に殺人事件の犯人が潜んでいた。よくできた脚本だが…。

2009年/アメリカ

監督・脚本:デヴッド・トゥーヒー(『ピッチブラック』『リディック』)
出演: ミラ・ジョヴォヴィッチ(『フォース・カインド』『バイオ・ハザード』)、ティモシー・オリファント(『ダイハード4.0』『ヒットマン』)、キエレ・サンチェス、スティーヴ・ザーン(『リアリティ・バイツ』『サンキュー、ボーイズ』)

配給:プレシディオ
公開:1月23日より
上映時間:97分
公式HP:www.perfect-getaway.jp/pc/

 
■ストーリー
 
ハワイのカウワイ島、その美しいビーチへ向かうトレッキングコースに、新婚旅行中のクリスとシドニーがやってきた。二日かけて行くというコースで、彼らはニックとジーナのカップルと出会い、行動を共にする。また、このトレッキングコースへ向かう途中、ヒッチハイクを求めてきたが、気分を害して車を降りたケイルとクレオのカップルも同じコースを歩んでいるのに気づく。コースを歩いている途中、クリスとシドニーは、他のトレッカーから、オアフ島で新婚旅行のカップルが殺され、その犯人がカウアイ島へ逃げ込んでいることを耳にする。しかも犯人は若いカップルだという。この中にいる誰かが犯人なのか? 疑いは疑いを呼んでいく…。
 
■レヴュー
 
楽しいはずのハネムーンが悪夢に…。限定された空間で、逃げ場のない疑心暗鬼が高まっていくというサスペンスは、古今東西ミステリー作家なら誰しも挑戦したくなる設定だろう。本作が新しく感じるのは、「屋敷」とか「豪華客船」、はたまた「オリエント急行」など、それまで外からも内からも出られない空間で起きる事件が多かったのに対し、「ハワイの美しい大自然」というオープンな場所で起きるサスペンスという点だ。

人気トレッキングコースなので、一本道とはいえ、まったくの無人ではない。終点のビーチへ行けばツーリストだっている。しかしふと人気がなくなる瞬間もある。旅先で知り合った旅行者と一緒にトレッキング道を歩いた人もいるだろうが、そんなところに殺人者が紛れ込んでいるとは、誰も思わない。殺人者が呑気に観光なんてね。

それにカップル殺人鬼を描いた『ナチュラルボーン・キラーズ』や『ハネムーン・キラーズ』という映画もあったが、幸せそうなカップルと殺人は正反対のイメージだ。

そうした意外性をベースに、主人公のカップル以外に二組のカップルが物語に登場。途中から、誰が殺人鬼なのかいうサスペンスになる。実際、脚本はよく考え抜かれていると思う。ミステリーなので詳しくかけないが、前半に張られた伏線も納得できる。意外性もうまく生きている。しかし、その割に「B級感」は最後まで払拭できない。

これはたぶん演出によるものなのだろう。演出が「下品」というか、もう少し「高級感」をもたすこともできたはずだ。たとえばこの脚本をもとにウディ・アレンが演出していたら、直接的な表現を避け、洒落たスリラー・コメディになっていたかもしれない。ミラ・ジョヴォヴィッチをはじめ、キャストに高級感がないのもマイナスか。面白かったが、「安い」印象がぬぐえない作品になってしまい、残念。(★★★前原利行)


■映画の背景

・映画の舞台となるのはハワイのカウアイ島の「カララウ・トレイル」だが、映画のロケが行われたのはまったくの別の場所。プエルトリコのエル・ユンケ国立公園だ。カララウ・トレイル自体は、ハワイの人気トレッキングコースで全長18km。しかし道はくねくねと続き、アップダウンもあるので、終点のカララウ・ビーチまで行く人は、最低途中で一泊が必要。なのでキャンピング用具一式を担いでいくことになる。

■DVD情報

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