■女は男の未来だ
2004年/韓国=フランス
監督・脚本:ホン・サンス
出演:ユ・ジテ、キム・テウ、ソン・ヒョナ
配給:ビターズ・エンド
上映時間:88分
公開:10月29日(土)、新宿武蔵野館にてロードショー
■ストーリー
■レビュー
ホンジュンは学生時代にソナとつき合っていた。彼がアメリカに留学する際、ソナは「待っている」と約束したたのだが、その後間もなくホンジュンの後輩ムノとつき合うことに。ホンジュンはなかなかアメリカから帰国せず、ムノとソナの関係も終わる。月日は流れ、3人はそれぞれの人生を歩んでいるというのに、二人の男は未だにソナとの思い出を引きずっているのだった。
『オー!スジョン』や『気まぐれな唇』で見せた男と女の赤裸々な姿を抉り取る手法は今回も健在。女にだらしなく、酒に飲まれ、欲望に忠実な男達。そしてどこに性根があるのかわからない女。物語は二人の男の記憶を中心に進み、女の実体に迫ろうとする。「想い」と「現実」のズレが、シニカルな笑いを呼ぶ。だが、前作の『気まぐれな唇』で見せた心地よくもすがすがしい「笑い」はない。それは青春時代を共有した3人の濃くて、深い、関係性のせいだろうか。それとも夢見る頃をとうに過ぎてしまった大人達の現実感のせいだろうか。
「オールド・ボーイ」でクールな復讐役を演じたユ・ジテの役作りは特筆ものだ。だらしのない中年男を見事に演じきっている。また、この役柄は映画監督で大学講師であるホン・サンス監督自身とダブるところがある。いつもながら監督の身を削るような創作姿勢に感心してしまうのだが、ただラストは主人公を落としめるあまり、共感や同情の余地がなかったのが少し残念だ。(★★★カネコマサアキ)
■DVD情報
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