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■武士MUSA

2001年/韓国

監督:キム・ソンス
出演:チャン・ツィイー(『初恋のきた道』『HERO』)、
   チョン・ウソン(『ユリョン』)
   チュ・ジンモ(『ハッピー・エンド』)、アン・ソンギ(『黒水仙』)

配給:ギャガ+ヒューマックス
上映時間:133分
公開:公開中

公式ホームページ→
http://www.musa-jp.com
 
■ストーリー
 
 チェ将軍率いる高麗使節団は、友好関係を築くために明の南京城に行くが、あらぬ疑いによりスパイ容疑がかけられ、砂漠地帯に流刑される。流刑地に向かう途中、明と敵対していた元軍が襲撃。明軍の監視役を全員殺し立ち去る。チェ将軍一行は決死の覚悟で砂漠地帯を横断し、山東半島から高麗へ帰る決意をする。
 その帰途の長い旅の中、ランブルファ将軍率いる元軍に遭遇。彼らは明のプヨン姫を拉致していた。プヨン姫から「救」の文字が描かれたハンカチを受け取った高麗のチェ将軍は、待ち伏せして彼女を助け出す。しかし、それによって彼らの状況はますます悪くなっていく・・・・・。彼らは無事祖国に帰ることができるのだろうか。
 
■レヴュー
 
 『シュリ』以来、「泣かせるアクション映画」というのが韓国映画の真骨頂となりつつあるが、この作品も娯楽映画のツボをきちんとおさえていると思う。武士というタイトルから想像するとおり、黒沢映画を雛形としてるのは当然のことだが、感心したのは9人の武士たちの人物描写がしっかりしているところだ。ただ、クライマックスがセンチメンタリズム全快で、いささかくどい気がしてしまう。もっとクールにできないものか。
★★☆(カネコマサアキ)


 悪い映画じゃない。中心となる高麗人9人のキャラクターはうまく描き分けている。ただこの作品、本来は3時間半とか、もっと長い予定だったのではなかろうか。どうも短縮版といったいっ感じが否めない。各キャラクターの掘り下げに費やす時間がもっと欲しいのだ。そうすれば、彼らの死に様がもっと胸に響いたかもしれない。それでもキャラが描けていない映画(アメリカ商業映画の過半数)の方が多数なので、この作品が成功していることはたしかだ。メインのハンサム2人、槍の達人のヨソルと高麗軍を率いるチェ・ジョン将軍は、香港映画のスターといってもいいくらい「華」がある。残念なのは明のお姫さまチャン・ツィイーのキャラが類型的でおもしろくないこと。せっかくだから、立ち回りぐらい見せて欲しかった。あと血飛沫が飛び散る戦闘シーンでは残酷度が過剰すぎ、そこではストーリーから心が離れてしまった。『HERO』では血を一滴も出さないにしても、剣士の戦いの迫力を出していたので、これは不要というべき。鷲巣詩郎の音楽もマイナス効果(安っぽい)。と不満が出るのも、もう少し良くなったはずと、見ていて思うから。☆ひとつ引いて★★☆(前原利行)

 
■関連情報
 
2002年韓国大鐘賞10部門ノミネート 編集賞・衣装賞受賞  
2001年 青龍賞 助演男優賞 撮影賞
第46階アジア大平洋映画祭 撮影賞 編集賞
第2回 釜山映画評論家協会賞 撮影賞
第9回 春史羅雲奎映画芸術祭 技術賞
第25回 黄金撮影賞 金賞
 

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