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■マザー・テレサ メモリアル


(c)1986 Petrie Productions,Inc. All rights reserved.
(c)2004 Petrie Productions,Inc. All rights reserved.

没後十周年記念・ドキュメンタリー2部作

「母なることの由来」1986年/アメリカ/83分
「母なるひとの言葉」2004年/アメリカ/55分

製作・監督:アン・ペトリ/ジャネット・ペトリ

公式サイト:www.motherteresa.co.jp
渋谷・アップリンク X にてモーニングショーにて上映中(土曜は休映)

 
■レヴュー
 
 「母なることの由来」は88年に日本でも公開され話題となった映画のデジタル復刻版。コルカタ(カルカッタ)のみならず、戦時中のレバノンなど10ヶ国に渡るマザー・テレサの精力的な活動を5年間追った記録と共に、彼女の半生を振り返る。人々を笑顔で励まし、先進国では「人の心の貧困は、飢えよりも深刻」「よく見れば世界中にコルカタがあります」と語る。
 日本初公開の「母なるひとの言葉」は、マザー・テレサ本人の言葉やその言葉を継ぐ者たちの証言を中心に、彼女の死とインド政府による異例な国葬の模様を伝える。「許すには多くの愛を要します。けれど 許しを請うには より多くの謙虚さが必要です」という彼女の言葉が9・11の映像などに重なり、その普遍性を思うが、相変わらずの状況には同時に無力感をも覚えてしまう。でも、だからこそ、それでも諦めることなく地道な活動を続けた彼女の言葉を聞く意味がある。
 インド旅行の途中にコルカタのマザーハウスを訪れる日本人も少なくない。神の声を聞き、そのとおりに生きたマザー・テレサにはなれなくても、彼女の生きた姿勢から何かを学び、試しに少し真似てみるくらいのことなら日本にいてもできるかもしれない。「おこなってこそ愛なのです」「問題は何をするかや、その大きさではありません。その行動にどれだけ愛を込めるかです」と彼女は言った。

 全国での上映は未定だが、上映用DVDの貸出や関連イベントなどについての問い合せは宣伝協力のバイオタイド(03-5389-6605)へ。   (文・今野雅夫)

※若干異なりますが、原文は国際協力事業団JICAが編集・発行している『monthly Jica』誌の'07年9月号の映画紹介コーナーに書いたものです。

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