2009年/アメリカ 監督:ピーター・ジャクソン(『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ、『キングコング』) 配給:パラマウントピクチャーズ ジャパン 死後の世界はCGを駆使したファンタジー場面として描かれる。そこは少女が自由に思い描く世界で、トウモロコシ畑に体が沈んでいくシーンや、帆船の入った巨大なボトルが海岸で砕けるシーンのイメージはすばらしい。一方、現実世界では、両親、とりわけマーク・ウォールバーグ演じる父親の悲しみが痛々しい。犯人役の俳優を含め、出演者たちはみな熱演をしている(とりわけ主演のシアーシャ・ローナン)。しかし、どうも全体ではそれがうまく生きていない。少女が殺されるシーンや、犯人を疑い始めた少女の妹に危険が迫るシーンなどはスリラー演出でハラハラさせるのだが、それがどうもファンタジックなシーンとのバランスを欠いているような感じなのだ。 だから、シーンが切り替わるたびに、何か居心地が悪い感じを受けた。視点ばかりか、演出方針が変わってしまうような感じなのだ。多分、犯人の生活などを丁寧に描きすぎたために(そしてそれが出来が良くて印象に残りすぎてしまったために)、物語の流れの軸がブレてしまったためだろう。もちろんいいところあるのだが、期待が大きかったためか、そのあたりが残念な出来になってしまった。(★★★☆前原利行)
■ラブリー・ボーン/The Lovely Bones

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14歳で殺された少女が、死後の世界から愛する人々を見つめる
スリラーとファンタジーを融合させたピーター・ジャクソンの新作
出演: シアーシャ・ローナン(『つぐない』)、マーク・ウォールバーグ(『ディパーテッド』『ブギーナイツ』)、レイチェル・ワイズ(『ナイロビの蜂』『マイ・ブルー・ベリー・ナイツ』)、スーザン・サランドン(『デッドマン・ウォーキング』『アトランティック・シティ』)
公開:1月29日より全国ロードショー
上映時間:135分
公式HP:www.lovelyB.jp
■ストーリー
スージー・サーモンはアメリカの郊外住宅地に住む14歳の女の子。仲の好いパパとママ、そして妹と幼い弟と暮らしている。目下の関心事は、同じ学校の上級生レイのこと。初めてデートに誘われたスージーだが、学校の帰りに近所に住むミスター・ハーヴィーに殺されてしまう。1973年12月6日のことだった。最初は自分が死んだことに気づかないスージーだったが、家族の悲しみを見るうちに現世と天国の間の世界にとどまる事にする。
■レヴュー
■DVD情報