■彼女を信じないでください/Too Beautiful To Lie
2004年/韓国
監督:ペ・ヒョンジュン
出演:キム・ハヌル(『リメンバー・ミー』)、カン・ドンウォン(『オオカミの誘惑』)、ソン・ゼホ(『殺人の追憶』)、キム・ジヨン(『ガン&トークス』)
配給:ハピネット・ピクチャーズ
上映時間:115分
公開:5月28日よりVIRGIN TOHO CINEMAS六本木ヒルズにて
■ストーリー
服役中の女詐欺師ヨンジュは嘘と演技で委員会の同情を買い、保釈を勝ち取り、列車の中へ。そんな彼女の向いに座ったのが、恋人にプロポーズしに向かう青年ヒチョル。彼が手にしていた婚約指輪を、ひょんなことで手にしたヨンジュは、その指輪を返すためヒチョルが住む田舎町にやってくる。タクシー運転手に「ヒチョルの新しい嫁です」と嘘をついたことから、あっという間にヒチョルの家族に囲まれ、後に引けなくなるヨンジュ。嘘が膨れ上がったところに、何も知らないヒチョルが帰ってくる。ことの成り行きに驚いたヒチョルは「彼女とは関係ない」と訴えるが、言い訳をすればするほど家族は彼女の味方に…。
■レヴュー
子ども時代、クレージーキャッツやドリフの映画をよくテレビで見たが、くだらなくても見ている間の1時間半は文句なく楽しめた。最近ではその1時間半も、笑ったりハラハラもできない日本映画が多すぎる。とくにコメディ系は「仲間内で笑うための自主映画」を見せられているようで、見ていて辛い。
この『彼女を信じないでください』を見ながら、僕はそんな昔の何も考えないで楽しんでいた日本の喜劇映画やテレビドラマを思い出していた。ありがちでベタな展開だからこそ、ストーリーを追うことに振り回されることなく、登場するキャラクターたちを楽しめる。昔の日本の喜劇は、ストーリーを知りたいから見るのではなく、出てくるだけで笑いを誘うキャラクターが出ていたから見ていたと思う。そう考えると、この映画は「ムー」「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」のパターンと同じだ。主人公の軟弱な息子はマチャアキ、女詐欺師はキャラはちょっと違うけど浅田美代子、無口ですぐ息子を殴る父親は小林亜星、ボケたおばあちゃんは樹木希林、妹は岸本加代子…(歳がバレますね)。何だか家族がドタバタするコメディを見るのも、久しぶりでうれしかった。韓国では田舎へ行けば、まだまだ祖父世代も家に同居し、近くには親戚が住んでいるのだろう。
プロモーションで来日した主演のキム・ハヌルに、仕事でインタビューする機会があった。映画よりスリムで、70年代の日本のアイドルっぽく、ステキな人だった。(★★★前原利行)
■映画の背景
■DVD情報
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