2010年/フランス 監督:ジャン=ピエール・ポッツィ、ピエール・バルジエ 配給:ファントム・フィルム 私たちは“哲学”というと、哲学者の教えを学ぶことを想像してしまうが、フランスではその第一歩がまず「言葉を使って意見を交わすこと」であるのに驚いた。日本で美徳とされる「言わないでもわかっている」の真逆で、これは「様々な考えの人々が集まっている」というのが、基本の社会だからだろう。ここで子どもたちが討論するテーマはシンプルだが普遍的なもの。少し難しいかもしれないが、それでも子どもたちにイメージできるものだ。5歳の子どもでも自分の考えを言葉にし、さらに他人の意見に耳を貸すことを学習、論理的な思考を身につけていくのだ。子どもたちはみんなが同じ考えではないことを知り、相手を説得しようとさえする。だからかもしれないが、この子どもたちは日本に比べてずっと大人っぽい。 思わず笑ってしまったのが、5歳児による大人顔負けの恋愛。前の恋人がクラスにいて、「もう君とは別れた」なんて5歳児が言うのだから、さすが恋愛の国、フランスだ。(★★★前原利行)
■ちいさな哲学者たち/Just a Beginning
フランスの幼稚園で始まった「哲学を学ぶ」試み
“哲学”が身近なものだと子どもたちが教えてくれる
出演:ジャック・プレヴェール幼稚園の園児たち
公開:7月9日より新宿武蔵野館にて
上映時間:97分
公式HP:www.tetsugaku-movie.com
■ストーリー
■レヴュー
「哲学」の授業に学校で苦労した僕なので、このドキュメンタリーを観る前は身構えてしまったが、出てくる話題は難しいものではない。教育テレビで放映されているサンデル博士(だっけ?)の大学の講義のように、身近な題材を例にとれば、それらは学問というより、日々、私たちが向き合っている問題だということがわかる。
■DVD情報
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