| ■エヴァとステファンと素敵な家族 |
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| ■ストーリー |
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| 1975年、スウェーデン。夫婦喧嘩をした母エリザベートに連れられ、エヴァとステファンの姉弟が、叔父ヨーランが暮らすコミューン"Together"にやってくる。2人にとってコミューンに暮らす人々はヘンな人ばかり。最初はかたくなだった2人も、次第にコミューンの仲間たちに心を開いていく。またエヴァたちが来たことで、コミューンの人間関係も変化が現れていった。一方、エヴァとステファンの父ラルフは、妻子を深く愛し、関係の修復を望んでいるのだがうまくいかない。果たしてエヴァとステファンのパパとママは仲直りできるのか? |
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| ■レヴュー |
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時代は1975年、ヒッピーやフラワームーブメントといった60年代カウンターカルチャーが終焉し、人々が新たな価値観を模索して、社会に戻っていった時期だ。各地にあったこうしたコミューンも終息していったが、その理由に「コミューンが長続きしなかったのは、食器を誰が洗うかというレベルの問題でいさかいが絶えなかった」という記事を読んだことがある。集団生活の中で自由を得るためには、当たり前だがそれなりの義務も必要なのだ。
この映画は、決して60年代コミューンを賞賛するだけの映画ではない。子どもの目を通して見た大人たちは、コミューンの人間に限らず、みな自分勝手で、人のことを思いやる人なんかいやしない。自分の自由(ここではワガママと置き換えてもいい)を守るためには、人を傷つけても平気なのだ。コミュンを始めたころはみな独身で同年代という似たような状況だった彼らも、70年代には子どもがいる者もいたりと、その立場は変わっていく。もう彼ら自身、子どもではいられない。 |
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だから新しい価値観を見つけて、その中で暮らしていかなくてはならない分岐点に立っている。それを肯定的に描いているところが、この作品のポイントだろう。すなわちこの映画は、「人」として独立していなかった人々が、責任を持ち、人のことを思いやれる余裕のある人間になるという成長物語でもあるのだ。
あと、思わず画面に引きつけられるのが色彩豊かな、70年代ファッションと部屋のインテリア。どこかせつないアバのエバーグリーン「S.O.S.」も、この映画の魅力の大きなポイントだ。
★★★(前原利行) |
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