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■エメラルド・カウボーイ Emerald Cowboy

2002年 コロンビア

製作総指揮・監督・脚本:早田英志
製作・監督・編集:アンドリュー・モリーナ
出演:早田英志、ルイス・ベラスコ、パトリシア・ハヤタ、リカルド・ウィルスキー

配給:アップリンク
上映時間:123分
公開:2/5よりシネセゾン渋谷ほか、以下順次全国公開
 
■レビュー
 
 すこぶる面白い再現フィルム風の「オレ映画」である。
 オープニング。ロサンゼルスから1人の男がコロンビアの空港に降り立つ。ショットガンを持った屈強なボディガードたちが彼を護衛し、車が出発する。その姿はまるでマフィアのボスのようだ。この男がこの映画の主人公であり監督でもある早田英志である。
 1970年代にコロンビアに渡った早田は、エメラルド商人として頭角を現わし、現在ではコロンビア有数のエメラルド輸出会社「コロンビア・エメラルド・センター」の社長である。その早田が自分の半生を自ら映画化したのがこの作品だ。「成功した自分を振り返った自慢話だったらやだなあ」と、半ば期待しないで見始めたのだが、あっという間に画面に引き込まれた。
 映画は映画は現在の早田(本人)と回想シーン(俳優)からなる。この若い早田役の俳優が演じる部分だけだったら、この映画は「再現フィルム」の域を出ない、大型自主映画になっていたかもしれない。しかし早田本人が演じる過去の再現シーンには、演技では得られない「本物」の迫力があった。
 ゲリラや誘拐、ライバルの脅迫など、ふつうの人間ではなかなか乗り切れない世界で、25年間もやってきたのだから、この男、生半可な人間ではない。何よりも精悍なその顔だちは、彼がただ者ではないことを物語っている。彼が自分自身で作った映画なのだから、きっとここでは語られないような「裏」もあるのだろう。そんな気配も感じさせる。しかしたぶんその存在感が、この映画をひとりよがりのものにさせないのだろう。見てみる価値は十分あると思う。続編が作られるのなら、ぜひドキュメンタリーでお願いしたい。(★★★前原利行)
 
■DVD情報
 
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