Home > 旅シネ >大統領暗殺

■大統領暗殺/Death of a President

2006年/イギリス

製作・監督・脚本:ガブリエル・レンジ
製作・脚本:サイモン・フィンチ
出演:ジョージ・W・ブッシュ、ディック・チェイニー

配給:プレシディオ
公開:10月6日よりシャンテシネにて
上映時間:93分
公式HP:www.20071019.jp

ブッシュ大領領が暗殺された! 誰が、なぜ? そしてアメリカはその後、どう動いたのか。精巧に作られた擬似ドキュメント

 
■ストーリー
 
2007年10月19日、アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュが、演説のためシカゴのシェラトン・ホテルへ向かった。途中の沿道は一万人に及ぶ抗議デモであふれかえり、一部が暴徒化するなど不穏な兆候を見せていた。演説は盛況に終わるが、リムジンに乗り込もうとした大統領は2発の銃弾を受け、崩れ落ちる。病院に搬送された大統領は、医師の努力の甲斐もなく死去。副大統領のチェイニーが大統領に。警察とFBIが捜索を行い、多くの容疑者が逮捕される中、狙撃をした有力な「犯人」が見つかる。
 
■レヴュー
 
 映画を見る間に、「これはブッシュ嫌いの人が作ったキワ物映画かな」と思って期待していたら(笑)、とても真面目な映画だったので驚いた。リベラル派が多い映画の世界では、ブッシュはすっかり「悪」や「愚か者」のイメージとして描かれることが多いが、ここでは意外に「立派な大統領」だ。さすがに、大統領の死を茶化すわけにはいかなかったのだろう。

 映画はニュース映像、そっくりさんによる撮影映像をうまく組み合わせて、継ぎ目がまったく分からない様にうまく作られている。これがブッシュだから擬似ドキュメンタリーとわかるが、あまりなじみのない国の大統領の話として作られたら、これは本当のドキュメンタリーと信じてしまうに違いない。膨大なニュース映像から使える部分をチョイスし、それに似たような場面での映像を撮り足したにちがいなく、その労力には恐れ入る。

 この作品が描こうとしているのは、ブッシュがいいか悪いかではない。暴力による解決は何も生まないということだ。本作は丁寧に作られた分、個人的にはちょっと真面目すぎで、もっと破天荒であって欲しかった。どうせフィクションなんだから。(★★★前原利行)

 
■映画の背景
 
本作は当初『ブッシュ暗殺』というタイトルで公開されるはずだったが、映倫による「邦題及びポスタービジュアルによる審査不可能」という決定のため、タイトルを変更するという経緯があった。日本では映倫の審査を通過しないと、商業上映が実質的に不可能になるためだ。ちなみに映倫は国家の組織ではなく、映画界の自主規制を行うための組織。映画の質は問わない。国家の介入を防ぐ前に、自主規制をしようという組織だが、近年は映画鑑賞の年齢制限などで配給会社とモメることも少なくない。
 
■DVD情報
 
大統領暗殺 デラックス版
ジェネオン エンタテインメント (2008-02-08)
売り上げランキング: 25819

Home > 旅シネ >大統領暗殺