| ■コロンブス永遠の海/Cristovao Colombo o Enigma |
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ポルトガルとアメリカ大陸を舞台に「郷愁」を描く
世界最高齢の現役映画監督オリヴェイラ監督の新作
2007年/ポルトガル、フランス
監督:マノエル・ド・オリヴェイラ(『永遠の語らい』『アブラハム渓谷』)
出演:リカルド・トレバ、レオノール・バルダック、マノエル・ド・オリヴェイラ、マリア・イザベル・ド・オリヴェィラ
配給:アルシネテラン
公開:5月1日より岩波ホールにて
上映時間:75分
公式HP:www.alcine-terran.com/umi
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| ■ストーリー |
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| 1946年、マヌエルは弟のエルミニオと共に、リスボンからニューヨーク行きの船に乗ろうとしていた。数年後、ポルトガルに戻ったマヌエルは教師のシルヴィアと結婚し、新婚旅行を兼ねて、彼がコロンブスの生誕地と考えるクーバという町へ向かう。歴史研究者でもある彼は、「コロンブスはポルトガル人だった」という仮説を立証しようと考えていた。47年後のアメリカ、年老いたマヌエルとシルヴィアはニューヨークにいた。彼らは自分たちの人生と過去のポルトガル人の郷愁を重ね合わせていた。 |
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| ■レヴュー |
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| 監督のマノエル・ド・オリヴェイラは、1908年生まれというから、今年102歳。まちがいなく、世界最年長の現役映画監督だ。とはいえ世界的に評価され始めたのは、1993年の『アブラハム渓谷』だから、遅咲き中の遅咲きと言ってもいい。この新作は、「コロンブスはポルトガル人だった」という仮説を軸に、ポルトガル人特有の「外洋への憧れ」と「郷愁」を、オリヴェイラ節ともいえる会話を主体に描いたものだ。
彼の作品は知的な会話に満ちており、観る者を選ぶが、文明に対する深い考察があることに気づけば、より作品が楽しめる。逆に言うならインテリ好みで、新書を読んでいるような感覚か。アメリカンな娯楽は、この映画の中にはなく、鑑賞にはやや忍耐を強いられるかも。
老年となった主人公夫婦を演じるのは、オリヴェイラ監督自身とその夫人。監督自身が歩んできた長い人生がにじみ出ていて、味わい深いものになっている。とはいえ、個人的には「テレビでもいいかな」ぐらいの作品だった。(★★☆前原利行)
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| ■映画の背景 |
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ポルトガル各地でロケをしたこの映画。ロケ地を紹介すると
・リスボン/コメルシオ広場 ジョアン1世の騎馬像
・ポルト/市街
・ベージャBeja/フランチェスコ派修道院。本作でコロンブスの父ではないかと言われているフェルナンド1世の墓
・クーバCuba/ベージャ近くにある、本作でコロンブスが生まれたとする町
・サグレス岬/エンリケ航海王子が航海学校を設立した
・ポルト・サント島/コロンブスが大航海に出るまで、家族と過ごした島
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