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■孔子の教え/Confucius

チョウ・ユンファが孔子を演ずる大作
ためにはなるが、演出が凡庸なのが残念

2009年/中国

監督:フー・メイ(『愛にかける橋』)
出演:チョウ・ユンファ(『グリーン・ディスティニー』『シャンハイ』)、ジョウ・シュン(『ハリウッド★ホンコン』『ウインターソング』)、チェン・ジエンビン

配給:ツイン
公開:11月12日よりシネスイッチ銀座にて
上映時間:125分
公式HP:www.koushinooshie.jp


■ストーリー
 
戦国時代、魯の君主・定公より抜擢された孔子は、君主を中心とした礼節にもとづく社会を目指していた。斉のワナを逆手に取り、奪われた国土の一部を変換させることに成功した孔子。しかし反対派の巻き返しにより失脚し、家族を残して弟子たちと共に諸国行脚の旅へ出る。
 
■レヴュー
 
最近はハリウッドでの活躍も目覚しい中国映画界最大のスター、チョウ・ユンファ。彼が孔子を演じるとは最初は意外に感じたが、孔子にはカリスマ性が必要で、大物感あるユンファの起用は正解だったと思う。

日本でもなじみ深い「論語」は、弟子たちが編纂した言行録だが、孔子がどのような人物で生涯を送ったかはあまり知られていない。僕もこの映画を見るまでは、実生活では成功を得ることができずに、挫折の期間が長かったということを知らなかった。多くの門弟を抱えてはいたが、現実には本作で語られるように彼の理想は道半ばにして挫折し、理解はされても実行されることがなく、失意の日々を多く味わっていたことがわかる。

そういう意味で勉強にはなるが、映画的には意外性というか、切れがなく、平凡な出来になっている。かなり前だが、フー・メイ監督にインタビューしたことがある。けっこう真面目な方で、大作というより小品が向いている作風。そのあたりが裏目に出たのか、大河ドラマを見ているような感じになった。ただし、ユンファはそれでも輝いていると思う。

(★★☆前原利行)

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