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■バッシング

2005年/日本

監督・脚本:小林政広(『フリック』)
出演:占部房子、田中隆三、香川照之、大塚寧々

配給:バイオタイド
上映時間:82分

公開:6月3日よりシアターイメージフォーラム、ほか順次全国公開

公式HP:http://www.bashing.jp/

 
■レヴュー

 2004年に起こったイラクの日本人人質事件は、インターネットを主な舞台に一般市民も巻き込んでの騒動を呼び起こした。本作はその出来事をヒントにしながら、帰国後の被害者とその家族の姿を描く。

 私自身は被害者を擁護するつもりはなく共感もできないのだが、正義を振りかざすふりをして誹謗中傷しているに過ぎない人々により強い不快感があった。劇中でも、主人公と家族を執拗に追い詰める周囲の人々がはっきり不快なものとして描かれていて、監督の意図どおりまんまと不快にさせられると同時に、やはり自分の感覚は間違っていなかったという妙なカタルシスも感じられた。

 とはいえ、あの事件とそれに対する人々の反応はあくまで映画を形作るための"ヒント"であって、被害者本人が主人公自身のモデルというわけではない(と思う)。むしろそういった枠を取り払って、一人の女性が自分の生き方を見つけるまでの普遍的な物語として鑑賞するべき作品かもしれない。(★★☆田中元)

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