Home > 旅シネ > 再見〜また逢う日まで

■再見〜また逢う日まで/(原題)我的兄弟姐妹

2001年/中国

監督:ユイ・チョン
出演:ジジ・リョン、ジャン・ウー、ツイ・ジェン

配給:シネマパリジャン
上映時間:95分
公開:11月8日、
シネスイッチ銀座にて

公式サイト→
http://www.cinemaparisien.com/roots/index.html

 
■ストーリー
 
 若き女性指揮者スーティエンはアメリカから20年ぶりに祖国・中国に戻ってくる。彼女の帰国の目的は中国交響楽団とのコンサート公演のためだったが、ほかにも理由があった。それは20年前、彼女が7才の時に生き別れになった3人の兄妹を探し出すことだった。
 
■レヴュー
 
 あの伝説の深夜音楽番組『アジアン・ビート』の常連だった中国ロックの重鎮ツイ・ジェンが出演しているという以外なんの前知識もなかった僕は、冒頭のシーンで「困ったな」と思った。僕はこの手の「成功者が語る苦労話」という類いが大嫌いなのだ。主演のジジ・リョンはミスキャストだろう。美しいのはいいが、苦労とアメリカ生活の歳月が全く顔に出ていない。おまけに何ひとつ斬新なところもなく、予想される通りの話が展開する。
 しかし・・・見ているうちに不覚にも涙してしまったのだ。何年か前、旅先のドミトリーで日本人旅行者と兄弟の話しをする機会があった。成人した今でも口論が耐えない兄弟や、同じ屋根の下にいながら3年間全く口をきいていない兄弟・・・。日本にはこうも仲の悪い兄弟が多いのか、と感心してしまうほどだった。かくいう自分にも妹弟はいるのだが、不思議なことに、すこぶる仲がいい。別々に暮らすようになって久しいが、長男(筆者)の放蕩ぶりも暖かく見守ってくれているいい奴らなのである。この映画の唯一の見どころである子役達演ずる回想シーンは、妹弟ととも同じ屋根の下で育った無邪気な時代と、普段は気にもしないさりげない妹弟の愛情を僕に思い出させたのだ。ラストシーンは驚くほど酷い代物だ。涙で画面がかすみながらも、この映画の凡庸さを確信するのだった。
★(カネコマサアキ)




 幼いころに生き別れになった兄妹姉妹を探すという展開は、かなりベタ。20年前の大映テレビが作っていたテレビドラマと、同じと思っていただければいいだろう。今となってはテレビはともかく、映画だったらギャグでしか通用しない演出といってもいい。しかし日本で公開されるチャン・イーモウやチェン・カイコー作品の方が、いわば特殊なハイブロウな作品であって、前にも紹介した『ハッピー・フューネラル』や本作のようなベタな作品の方が、中国映画のメインストリームに位置しているようだ。
 とはいえ、どんなに先の展開が読めてしまっても、子役のひたむきな顔や泣き顔が画面にアップになれば、我慢していてもジーンとしてしまう。さっきまで、マジメなシーンで苦笑していたにもかかわらずだ。これは、もう反則としかいいようがない。どんなに話が陳腐でも、画面からくる迫力で持っていかれてしまうのだから。
★★(前原利行)
 
■DVD情報
 
再見 また逢う日まで デラックス版 [DVD]
ジェネオン エンタテインメント (2004-09-24)
売り上げランキング: 26820

Home > 旅シネ > 再見〜また逢う日まで