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■少年の誘惑/原題「吸引」
製作年/製作国:2002年/日中合作/ビスタサイズ

監督・脚本:ヤン・シン
撮影:ファン・ジエビン(『太陽の少年』の撮影助手)
照明:チー・チエミン(『太陽の少年』『紅コーリャン』『菊豆』『さらば、わが愛/覇王別姫』)
美術:ソン・チュン(『山の郵便配達』)
出演:リー・ユアンジー、タオ・ロン、ティエン・ゴー

提供・ムービーテレビジョン/パグポイント/JCP
配給:ムービーテレビジョン
上映時間:1時間09分
公開:終了
公式サイト:
http://www.movietv.co.jp/
 
 
■ストーリー
 
 1973年の夏休み、文化大革命後期の北京で少年は毎日友達と遊んでいる。
そして、その友達のお姉さんのことが気になって仕方なくなってくる。
 
■レヴュー
 
 これまでアートの分野で国際的に活躍してきたという監督の興味は、物語の展開にはなく、思春期を迎える少年が抱きはじめる何処かやましい心持ちとその周辺にあった当時の様子を美しく再現することにある。
 そして、実力のあるスタッフがそのためにいい仕事をしている。
 友達のお姉さんはきれいだし、怪しい目つきの少年がドキドキする気持ちを盛り上げる音楽がオーバーで可笑しい。
 川遊びや馬跳び、メンコ、パチンコ、ビー玉、凧揚げ、女の子達のゴム跳びなど、日本人にも懐かしい遊びの数々。なんとも言えないノスタルジックな空気に浸れる。
★★★(今野)
 
■映画の背景 Behind the Movie■
 
 映画に大人達が出て来ないのは不自然に思われるが、これは中国で'66年から10年以上続いた文化大革命の間、大人達が強制的に地方に働きにだされた下放政策による事態。

 同時代の北京の少年たちを描いた名作に
『鬼が来た!』の監督・チャン・ウェンのテビュー作『太陽の少年』(★★★★)がある。監督同士は'63年生まれの同い年。

 舞台は北京の天安門の西側・西城区。北京特有の昔ながらの街並の路地・胡同(フートン)は'08年の北京オリンピック開催に伴う再開発などもあって、年々取り壊されつつある。

 外国資本と組み、正規の手続きを取らずに製作された本作は、中国本国での公開予定は今のところない。こうした映画が近年出て来ている。
 
■関連サイト■
 
http://kawara-ban.plaza.gaiax.com/02/02040401.html
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=2863
 

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