| ■死ぬまでにしたい10のこと/My Life Without Me |
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2002年/スペイン、カナダ
監督・脚本:イザベル・コヘット(『あなたに言えなかったこと』)
製作総指揮:ペドロ・アルモドバル(『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』)
出演:サラ・ポーリー(『スイート・ヒア・アフター』)、
デボラ・ハリー(『ビデオドローム』)、マーク・ラファロ(『ラスト・キャッスル』)
配給:松竹
上映時間:106分
公開:10/25よりヴァージンシネマズ六本木ヒルズにて
公式サイト:→http://www.shinumade10.jp

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| ■ストーリー |
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23歳のアンは2人の娘と失業中の夫と4人でトレーラーハウス暮らし。仕事は夜間の清掃作業。仕事から帰る途中でやはり夜勤の厨房で働く母を車で拾って帰る。仕事ばかりで過ぎていく毎日だ。ある日、腹痛で倒れたアンは病院に運ばれる。医師が告知したのは、「癌の進行が早く、余命は2〜3カ月」という言葉だった。時間がない。アンはコーヒーショップでノートを開き、「死ぬまでにしたい10のこと」を書き出す……。
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| ■レヴュー |
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「お涙頂戴の難病ものだったらイヤだな」と思っていたら、いい感じで期待を裏切ってくれた。余命あとわずかと知らされた主人公の女性が、そのことにより世界の新鮮さを味わい、生きていることを強く実感するというポジティブな話なのだ。そのため夫や母といった周囲の人には、自分の病状は告げない。
「死ぬための準備」が生きる喜びにつながるという逆説的なだが、同じようなテーマの作品がもう1本ある。11月に公開される日本映画の『蕨野行』という作品だ。これは江戸中期を舞台に「老人を野に捨てる習慣」を描いた作品。そこでも主人公の老人たちは死に向かって前向きに生きていた。それに比べると「死ぬまでにしたい10のこと」では、主人公が若く、きっと思い残すことはたくさんあるはずだ。 |
「死ぬための準備」が生きる喜びにつながるという逆説的なだが、同じようなテーマの作品がもう1本ある。11月に公開される日本映画の『蕨野行』という作品だ。これは江戸中期を舞台に「老人を野に捨てる習慣」を描いた作品。そこでも主人公の老人たちは死に向かって前向きに生きていた。それに比べると「死ぬまでにしたい10のこと」では、主人公が若く、きっと思い残すことはたくさんあるはずだ。ふつうなら「もう少し生きたい」ともがくところだが、主人公のサラは「それはもう決まったこと」ととして残り少ない人生をいかにまっとうするかを考えていく。その死を目前にジタバタせず、どこか達観したようなところが先の老人たちの物語とダブってみえた。そこが新鮮であり、この作品が「悲しいけど、どこかさわやかさを残す」作品になった理由だろう
(泣けるシーンはいくつもあるのだけど)。
この作品に大きく貢献しているのは主演のサラ・ポーリー。若いころのジュディ・フォスターにちょっと似た彼女は子役時代から活躍しており、『バロン』の少女役がこんなに大きくなったのかとビックリした。アンの母親役のデボラ・ハリー(ブロンディのボーカリスト)も、えも言われぬうらぶれ感を出していて好演。
そういえば、この映画に出てくる人々はすべて根はすべて善良な人々ばかり。死が迫るアンの視点から語られている物語だから、すべての人々を愛おしむ気持ちが画面にあふれているからだろう。生きている実感を感じない人に、おススメの一本。
★★★☆(前原利行)
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| ■映画の背景 |
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| 一見アメリカ映画と思いきや、スペインとカナダの合作映画。映画では場所は特定されていないが、舞台はカナダの郊外の町のようだ。 |
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| ■関連情報 |
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| 製作プロダクションはスペインのペドロ・アルモドバルの会社。監督はイザベル・コヘットだが、アルモドバル自らプロデューサーに名乗り出たこともあり、最近の彼の作品に共通する「とんでもない状態に落ち入っている主人公の女性が、ポジティブに生きていく」という点では似ている。 |
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| ■DVD情報 |
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