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きらめきの季節/美麗時光/The Best of Times
製作年/製作国:2001年/台湾=日本

監督・脚本:チャン・ツォーチ(張作驥)
出演:ファン・チィウェイ、ガオ・モンジェ

配給:ビターズ・エンド
上映時間:110分
公開:終了

公式ホームページ→
http://www.bitters.co.jp/kirameki/index.html

2002年ヴェネツィア映画祭コンペティション部門正式出品
 
■ストーリー
 
 いとこ同士の若者アウェイとアジェは、台北の外れに住んでいる。ブルース・リー好きのアウェイはヤクザの下っ端で、仕事は飲み屋の駐車係。フラフラしている手品好きのアジェが、アウェイの紹介で同じ組織に入ることになる。2人は借金の取り立ての仕事をさせられるが、ピストルを手に入れたことから、運命は大きく変わっていくことになる……。
 
■レヴュー
 
 行き場のない2人のチンピラのヤクザ映画と言えば、70年代に多く作られた日本映画をどうしても連想する。オシャレっぽいタイトルとは裏腹に、この作品もカッコ悪い生き方しかできない若者を主人公にしているあたり、かなりテイストが近い。そして「カッコ悪いことはなんてカッコいいんだろう」という逆説がまだ生きていた、バブルを知らない時代の日本でショーケンや優作がヒーローになったように、きらめいていないように見える日々の生活こそ、実は限られた時間だったという逆説がここにも生きている。
 そしてこの作品で一番魅力を発散しているのが、主人公の1人アジェを演じるガオ・モンジェ。彼のエキセントリックな演技が、作品を引っ張る力に貢献していることは確か。今後の活躍に期待したい。

 
 またこの作品では、主人公たちを取り巻く家族の人々もよく描き込まれているのも魅力だ。主人公アウェイの双子の姉は末期ガンに犯され、水槽を見つめてかつての恋人と潜った海のことを思い出している。その恋人の家には同じ水槽があり、同じ熱帯魚が泳いでいる。アジェの知的障害者の兄は、2人の男が川へ飛び込んだという証言をする。妄想なのか、予感なのか。主人公2人の父親も出番が少ないが、本当に台北の下町に行けば、出てきそうな存在感がある。夢と現実ともつかないラストは好き嫌いが分かれるところかもしれない。僕には正直言って、結論をあいまいにされたような感じで、「あれっ?」という感じになったことは確か。また音楽がちょっと画面にそぐわないような気もした。
★★☆(前原利行)
 
■映画の背景 Behind the Movie■
 
 映画の撮影は台北と、台北市の南端に位置する新店、台湾の東北にある宜蘭で行なわれた。宜蘭は台湾有数の温泉郷の礁渓温泉があることで知られている。礁渓温泉の北には海水浴場があり、映画内でも沖合に見える亀山島が眺められる。沖合い7.5kmにあるこの島の名前の由来は、島の2つの山のふくらみがカメの頭と甲羅に似ていることから。
 
■DVD情報
 
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