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■インファナル・アフェア/無問道

2002年/中国(香港)

監督:アンドリュー・ラウ(『風雲ストームライダーズ』)、アラン・マック(『ファイナル・ロマンス』)

出演:アンディ・ラウ
 (『ファイターズ・ブルース』
 『いますぐ抱きしめたい』)、
トニー・レオン
 (『HERO』『花様年華』)
アンソニー・ウォン
 (『八仙飯店之人肉饅頭』)、
エリック・ツァン(『ラブソング』)、ケリー・チャン
 (『冷静と情熱のあいだ』)、
サミー・チュン

配給:コムストック
上映時間:102分
公開:10月11日より全国松竹・東急系にて

公式HP→
http://www.infernal.jp
 
 
■レヴュー
 
 低迷を続けている香港映画界。しかし2002年のクリスマスシーズンに『HERO』を超える大ヒットを飛ばし、各賞を総ナメにした話題作がいよいよ日本に上陸する(それにしても香港映画の日本公開は何でこんなに遅いんだろう?)。すでにワーナーがリメイク権を獲得。主演はブラピという。話の骨格は今まで香港映画で何度も描かれてきた潜入捜査だが、本作ではそれをヒネってダブルにしているところがミソだ。
 警察から犯罪組織に潜入して10年。ストレスから精神のバランスを崩しかけているヤン(トニー・レオン)。同じころ組織から警察に送り込まれ、出世しながら情報を流すラウ(アンディ・ラウ)。しかし警察、組織それぞれが自分の中に裏切り者がいると気づいた時から、この二人の運命が表裏一体となって回り始める。
「サービス過剰」がウリなのが香港映画だが、この作品においては意識的にポリスものの定番の銃撃戦やカーアクションを避けている。しかしそれが逆に緊張感を生み、前半のヤマ場である諜報戦が実にスリリングなものに。携帯電話をかけているだけで、これほどサスペンスが盛り上がるとは。またもうひとつの特徴は、主人公たちの内面を描くのに、あまりセリフに頼らないこと。組織のスパイとして警察に送り込まれたアンディ・ラウが、本当に悪人なのか、それとも「善人」として生きたいのか、ただ自分の身を守りたいだけなのか、見ている私たちもあれこれ考え、深読みしたくなってしまう。惜しいのはプレスを読むと画面には登場しない背景設定がいろいろあること。それらがわかるようもう少し長く(2時間ぐらい)したら、より深みが増したかもしれない。
 

 技術的には全体に明暗のハッキリしたコントラストの強い画面が効果を上げている(時として影になった顔がツブれてしまうほど)。なお、視覚効果顧問としてクリストファー・ドイル(撮影『HERO』『恋する惑星』)、編集の1人にはタイ映画界のヒットメイカー、ダニー・パン(共同監督『the EYE』『レイン』)が名を列ねている。
★★★(前原利行)
 
■DVD情報
 
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