■北京ヴァイオリン/(原題:Together)
監督:チェン・カイコー陳凱歌
('52年生まれ、「黄色い大地」('84)
「さらばわが愛/覇王別姫」('93))
撮影:キム・ヒョング
(「ペパーミント・キャンディー」
「春の日は過ぎゆく」)
美術:ツァオ・ジュウピン
(一連のチャン・イーモウ作品)
音楽:チャオ・リン
(「さらばわが愛/覇王別姫」なども担当した大御所チャオ・チーピンの息子)
出演:タン・イン、リウ・ペイチー
(父親役、「秋菊の物語」)、
ワン・チーウェン、チェン・ホン
(派手な姉さん役、実のチェン監督夫人)

配給:シネカノン
上映時間:1時間57分
公式サイト→http://www.cqn.co.jp/violin/
2002年トロント国際映画祭正式出品作品
2002年サン・セバスチャン国際映画祭
最優秀監督賞/最優秀主演男優賞 受賞

■レヴュー
チェン・カイコーがこの先「キリング・ミー・ソフトリー」のような映画ばかり撮るようになったらどうしよう、と心配していたが、ひとまず中国に戻って来てくれてよかった。しかも出演し、音楽教授役を卒なくこなすとは。
物語はヴァイオリンが得意な息子(13才)と、彼の成功を夢見て男手ひとつで彼を育て上げた田舎者の父親が北京に上京し、先生を見つけて奮闘するというもの。クラシック中心の音楽満載で、二人の先生や主人公が憧れ慕うお姉さんを通して変貌する現代中国への皮肉なども折り込み、途中、この話を一体どうまとめるつもりなのか? と思えてくるが、最後はほとんど力技で持って行かれてしまう。演奏シーンの迫力は、主演のタン・ユン少年が実際にヴァイオリニストを目指して中国で最高の音楽学府である北京中央音楽学校に通う学生だということにもよるのだろう。
★★★(今野)

■関連情報
主人公が奏でるヴァイオリンは、実は劇中のコンサート・シーンでも登場する文字通りの新進気鋭ヴァイオリニスト、リー・チュアンユンの演奏。彼は'02年9月に日本公演も行い、'04年1月23日(金)に東京文化会館で行われる東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の第175回定期演奏会のソリストとして共演予定。
→http://www.cityphil.jp/