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■プロミス/Promises
製作年/製作国:2001年/アメリカ

監督・製作:ジャスティーン・シャピロ
      B.Z.ゴールドバーグ
共同監督・編集:カルロス・ポラド

配給:アップリンク
上映時間:1時間44分
公開:終了
公式サイト→
http://www.uplink.co.jp/film/promises/
英語サイト→
http://www.promisesproject.org/
 

第74回アカデミー賞長篇ドキュメンタリー部門ノミネート、ロッテルダム国際映画祭観客賞、ロカルノ国際映画祭世界教会運動特別審査員賞、バンクーバー国際映画祭2部門受賞、サンフランシスコ国際映画祭観客賞・ベストドキュメンタリー賞、ミュンヘン国際映画祭表現の自由賞、エルサレム国際映画祭特別賞、他多数受賞(すべて2001年)
 
■レヴュー&ストーリー
 
  
 「あれは夢だった…」「あの時はまだ子供だった…」等と、3年後のインタビューで答えていたのはアメリカでのキャンプで友情を築いたパレスティナとイスラエルの子供達だった。先日、CBSドキュメント(TBS木曜深夜1:55〜)で放映されたレポートだ。
 本作では、お互いのことを全く知らぬまま敵意と好奇心を持ちながらパレスチナ自治区やエルサレム近郊に暮らす7人の子供達が、アメリカ在住のユダヤ人監督の呼びかけで1日を一緒に過ごしている。
 登場するのは、ユダヤ人では強制収容所体験のある祖父を持ちながらリベラルな家庭で育った双子の兄弟、超正統派ユダヤ教徒、テロに友達を殺された右派ユダヤ入植者。パレスチナ人ではハマス(イスラム抵抗運動)支持の少年、ジャーナリストの父が政治犯として投獄されている少女(かわいい)、5歳の時に友人がイスラエル兵に殺されるのを目撃したロマーリオ似の少年(笑わせ、泣かせてくれる)。しかし、どちら側の子供なのかは見た目ではまったくわからない。
 

 彼ら彼女らが今どうしているのか、この続編のことなども考えたくないようなニュースばかりが流れている。こんなことを言えばもともこもないが、先入観が溶けて束の間でも友達にもなれれば、友達付き合いなどなんの意味もなかったように殺し合ってしまうのが人間なのだろう。こうした現状を好転させるために、この映画に出てくるような子供達に託す以外にも僕らにできることはあるように思う。★★★☆(今野)
 ここしばらくのメディアを通して流されるパレスティナ問題のニュースは、この世の中にはもはや絶望しか残されていないかのような気分にさせる。このドキュメンタリーは、現在とは違って一時的に平穏な時期の1997〜2000年に、イスラエルとパレスティナ自治区に住む子どもたちへのインタビュー集だ。車でわずか20分の距離に住みながら、おそらくは一生接点を持つことなく生きていく子どもたち。「戦争の犠牲になるのはいつでも子どもたち」というのはよく言われる言葉だが、それは実際に殺されたり、傷を負ったりするだけでなく、「憎しみ」という感情を植え付けられるのもそのひとつだ。
 近くに住んでいながら、相手の顔が見えない。そして大人たちが決めたことが、子どもたちに敵意を持たせる。「憎しみの芽」とそれを断ち切る「希望」が、子どもたちの間に混在している姿は、この国の人々の現在と将来を見るようだ。子どもたちのつかの間の交流とその後の姿は、大人たちが何をしなければならないか(また大人たちが何もできないか)を、私たちに教えてくれる。★★★☆(前原利行)
 
■映画の背景 Behind the Movie■
 
 本作のプレスシートのテキストデータに、この地域のこれまでの複雑な歴史や経緯がよくまとまっている。
http://www.uplink.co.jp/presskit/
 
■関連情報■
 
 監督・製作のジャスティーン・シャピロは南アフリカ生まれ、カリフォルニア育ちのユダヤ人女性。映画の中にも聞き手として登場する、同じく監督・製作のB.Z.ゴールドバーグはボストン生まれ、イスラエル育ち、NY大学映像科出身のユダヤ人男性。共同監督・編集のカルロス・ポラドはメキシコ人で、メキシコ映画の90年代最高傑作ともいわれる『時を超えて』('99)の監督でもある。

'02/6/27(木)・28(金)・29(土)・7/5(金)・6(土)・7(日)に東京都多摩市にある多摩センターのパルテノン多摩小ホールで行われるアジア・ドキュメンタリー映画特集シネコレクションでは、「ニュースタイム/News Time」(2001/パレスティナ)、モーゼからの権利証書/Title Deed from Moses」(1998/パレスティナ)、「エルサレムの家/A House in Jerusalem」(1998/イスラエル)、「戦争の記憶/Kippur:WarMemories」(1994/イスラエル)、「夢と恐怖のはざまで/Frontiers of Dreams andFears」(2001/パレスティナ)と言った作品も上映されるので、要チェック。
http://www.parthenon.or.jp/topics/flame_set19.htm
 
■関連サイト■
 
・動画配信等→http://broadband.ocn.ne.jp/cinema/present/promise.html
・パレスチナ子どものキャンペーン→http://plaza17.mbn.or.jp/~CCP
・パレスチナ子供の里運動→
http://www.jccp-satooya.com/
・豊田直巳(フォトジャーナリスト)ホームページ→
http://www.ne.jp/asahi/n/toyoda/
・日本国連HCR協会(国連難民高等弁務官事務所)推薦→
http://www.unhcr.or.jp/
 

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