| ■春の日は過ぎゆく/One Fine Spring Day |
製作年/製作国:2001年/韓国・日本・香港合作
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監督:ホ・ジノ(許秦豪)
出演:ユ・ジテ(『アタック・ザ・ガスステーション』『リベラ・メ』)、イ・ヨンエ(『JSA』)
ミキシング:松竹サウンドスタジオ
音楽監督:チョ・ソンウ(『八月のクリスマス』)
エンディングテーマ:松任谷由実作曲、ジャウリム(紫雨林)のキム・ユナ作詞・ボーカル
配給:松竹
上映時間:1時間53分
公開:終了
公式サイト→http://www.shochiku.co.jp/harunohi
第14回 東京国際映画祭で最優秀芸術貢献賞受賞
第22回 青龍映画賞で最優秀作品賞
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| ■ストーリー |
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録音技師として働くサンウ(ユ・ジテ)は、音の採集取材でラジオ局のプロデューサー兼アナウンサー、ウンス(イ・ヨンエ)と出会う。雪の音に静かに耳を澄ます2人は、自然と恋に落ちる。ウンスは離婚経験がありサンウよりも年上だが、分かり合い、安らぎあいながら時は過ぎていった。夏が来て、サンウはウンスを家族に会わせようとするが、ウンスは黙ってうつむくだけ。次第に2人の関係がギクシャクして来た頃、ウンスはサンウに別れを告げる。傷ついたサンウに、ウンスはその後も気まぐれに電話をかけてくるのだった。二度目の春が来てウンスと再会したサンウは、ひとつの決断を下す・・・。
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| ■レヴュー |
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『八月のクリスマス』で幅広いファンを獲得したホ・ジノ監督の第二作目だが、前作同様にしっとりしたドラマに仕上がった。「しっとり」というか、「静か」というか、監督本人も大変物静かな人なので、まさに「ジノ」カラーと呼べるのか・・・。
ともあれ、離婚暦のある年上の女性に惹かれてしまう男心、女の私にもわからないことはない。さらに、結婚をほのめかすサンウに、離婚暦のあるウンスが躊躇するのもよくわかる。に、しても、ウンスという女性の身勝手さに拳が固まる思いで見てしまう。サンウのナイーブ加減もたいがいだとは思うけれど、それは惚れた者の弱み。自分の寂しさを埋めるためだけで、傷ついたサンウくんを引きずり回すなんて、ひどすぎる!!!と、かなり憤慨しつつ、「恋って残酷なものなのかな」などと、勝手にセンチメンタルな気分にもなった。
恋愛経験の少ないサンウが、ウンスと出会って成長していくストーリーではあるけれど、一方で恋に臆病になった女性の心情も描いている。ウンスの気まぐれやわがままは、離婚経験があり仕事もバリバリな現代女性の、本当は弱い部分なのかもしれない。花畑や雪景色、川のせせらぎや風の音など、自然の美しさも引き立つけれど、ドラマチック抜きのメロドラマ、といった感じもして、やっぱりちょっとダルかったかな。
★★(竹内)
前半の心地よいスローで静かなテンポが、後半は物語の展開と共に多少じれったく感じられてくるのが残念。しかし、前作同様の優しく穏やかな空気や時の流れにひたれる。竹林や麦畑のシーン、ラスト近くで二人が再会した喫茶店でウンスがカップの中でスプーンをかき混ぜる時の音作りには特に苦心したとか。主人公たちがラジオ番組のスタッフということもあり、本作は恋愛映画であると共に「音の映画」とも言えるので、しかるべき所で観るべきでしょう。おばあちゃんの存在感もなかなかのもの。
★★★☆(今野)
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| ■映画の背景 Behind the Movie■ |
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本作のプロモーションで来日したホ・ジノ監督いわく、「これは別に僕の体験じゃない」そうだけど、おとなしそうな監督は主人公にかなりダブる・・・。心にキズを負った人間は、恋に落ちやすくなるもの。その始まりではなく、馴れ合い親しみあって別れを迎えるまでの様子を、男性の視点から描きたかった、とのこと。
家父長制、という意識が残る韓国で、離婚暦のある仕事人間の女性を描いたのは、韓国社会で大きくなっている女性のパワーを意識したため。家父長制自体が、変化しつつある。
ロケは済州島以外の韓国国内全域を探し回り、主にソウルから北東へ300kmほどの江原道(カンウォンドウ)地区などで行った。 |
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| ■関連情報■ |
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『春の日は過ぎゆく』というタイトルは'40年代の歌謡曲からきている。
音楽監督のチョ・ソンウはホ・ジノ監督('63年生まれ)と延世大学哲学科の同期。
関連サイト
韓国版公式サイト→http://www.springday.co.kr/index.html
→http://www.geocities.jp/tomasu_1999/harudata.htm
韓国映画同好会→http://www.kmoviefc-jp.com/index.htm |
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