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■ナショナル7 Nationale Sept
 
製作年/製作国:2000年/フランス

監督・脚本:ジャン=ピエール・シナピ
撮影:ジャン=ポール・ムリス
出演:ナディア・カチ/
   オリヴィエ・グルメ
  (「イゴールの約束」「八日目」)/
   リオネル・アベランスキ
 
配給:ザジフィルムズ→http://www.zaziefilms.com/
公開:
終了

2000年ベルリン国際映画祭 観客賞/サンセバスチャン国際映画祭 観客賞
2000年ロンドン国際映画祭 国際映画批評家連盟賞・新人監督賞
 
 フランスの身障者施設を舞台に、触れられることの少ない身障者の「性」を、明るいタッチで描いたコメディー。全編小さなデジタルカメラで撮影された、ドキュメンタリータッチの映像も効果的だ。
 
■ストーリー
 
 
 
 南フランスの国道7号線(Nationale Sept)近くにある身体障害者施設が舞台。筋ジストロフィーで車イスのルネは性欲旺盛で気難しく反抗的、心優しい女性看護人ジュリにも、嫌がりそうなことばかりさせる。そのルネがジュリに「女性とセックスがしたい」と告白。ルネの要求に施設の人々はとまどうが……。ジュリをめぐる雑用係と精神科医との三角関係も平行して描かれる。
 
■クロス×レヴュー
 
 障害者と彼らを取り巻く人々の映画といっても、決して暗い内容ではない。わがまま放題のルネのほかにも、個性的なキャラクターが登場。車イスでイージーライダーを気取るパンクヘア−の若者。イスラム教徒で孤児、おツムが少々弱く、しかもホモという青年のラバ。彼がカソリックに改宗するために、代母に指名したのは娼婦。それが原因で院長とモメるくだりは笑わさられながらも、社会がいだく弱者への先入観にドキリとさせられる。最後に登場人物にモデルがいたことが明かされ、余韻を残すエンディングもいい。
★★★☆(前原利行)
 
 キャラの立った重度の身障者が怒り、罵り、悩み、嘆き、反抗し、笑う。「身障者の性の問題」がテーマということになるのだろうが、全体のトーンは明るく激しく挑発的で面白い。印象は異なるが、山田太一さんの代表作「男たちの旅路 車輪の一歩」を少し思い出した。
★★★★(今野雅夫)
 
■映画の背景 Behind the Movie■
 
 福祉のすすんだ北欧などでは、重度身障者が性的なサービスを受ける際に、そのための手当てが支給される所もあるという。
 
■関連情報
 
  突然ですが、わたくし今野が作りました「植木屋と車椅子」という短編自主映画があります。
「ナショナル7」の世界に相通じるものがなきにしもあらずだと思います。
上映予定等はhttp://www.butaman.ne.jp/~konno3を御覧下さい。
 
■DVD情報
 
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