■幸せになるためのイタリア語講座/Italiensk for Begyndere
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| ■ストーリー |
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初冬のコペンハーゲン近郊のとある町。赴任してきた新米牧師のアンドレアスは、前任の牧師が牧師館を明け渡さないため、ホテルに泊まるハメに。そこでホテルマンのヨーゲンと知り合い、市が運営するイタリア語教室に誘われる。そのヨーゲンの親友でサッカー好きのハル・フィンは教室で一番イタリア語の上達が早い。しかし短気が災いし、ホテルが経営するレストランをクビになる寸前だ。入退院を繰り返すわがままな母親に振り回されている美容師のカーレン、パン屋で働く不器用な女性オリンピアなど、孤独な生活を送る人々が、イタリア語教室を通して恋と希望を取り戻していく。
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| ■レヴュー |
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これは『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のラース・フォン・トリアーらが提唱する、「ドグマ95」の手法で撮影された作品だ。ドグマ95のメンバーは「撮影は手持ちキャメラ」「特に照明は行なわない」「音は自然音でバックミュージックは流さない」などの禁欲の誓いを立てている。というと、どうも頭でっかちの理論主義という印象があるが、要は映画的な演出をなるべく排して、ドキュメンタリーのように撮り、リアリティを追求することだ。とはいえドキュメンタリーとは異なり、これは脚本も、俳優も、芝居もある映画だ。
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「ドグマ」作品は内容がシビアなものが多いが、この作品は珍しくオーソドックスな「人情コメディ」といった仕上がりになっているのが特徴だ。ただしコメディ特有の「お約束パターン」を積極的に継承していても、ドキュメンタリー風なタッチが導入されているため、よりリアルな人間味を感じるものになっている。ウディ・アレン作品のように登場人物の多くは悩みや問題を抱えているが、日本人には馴染みのない俳優ばかりだからだろうか、目線はもっと観客に近く感じる。水の都ヴェネチアで迎える大団円。ハッピーエンドが好きな人の期待を裏切ることはないだろう。傑作ではなくとも、いい気分で映画館を出られる。そんな映画だ。
★★★(前原利行)
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| ■関連情報 |
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| 第51回ベルリン国際映画祭で、銀熊賞ほか全4部門を受賞するなど、世界各国の映画賞を受賞している。 |
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| ■映画の背景 Behind the Movie■ |
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| ・監督のインタビューによれば、デンマークではこうして市の施設を使った、社会人向けの夜間のスクールが盛んらしい(先生も昼は別の職業を持っている人が多い)。余暇の使い方を単に「消費」に使うだけでなく、こうして使うヨーロッパ人は少なくない。夏のバカンス休暇も、旅行に行かずに3週間の社会人向けのスクールに通って資格を取ったり、転職に有利な技術を身につけるために使う人もいる。日本でもないわけではないが、まだ一般的ではないのだろう。身近でそういう人は少ない。また「ビジネス優先」過ぎる。 |
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| ■DVD情報 |
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