| ■ハリウッド★ホンコン/香港有個荷里活 |
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2001年/フランス・香港・日本
監督・脚本:フルーツ・チャン(『メイド・イン・ホンコン』『ドリアン・ドリアン』)
出演:ジョウ・シュン(『ふたりの人魚』『小さな中国のお針子』)、グレン・チン、ウォン・ユーナン
配給:メディア・スーツ
→http://www.mediasuits.co.jp
上映時間:108分
公開:終了 |
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| ■ストーリー |
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| 香港の近代的な高層ビルの狭間に、取り残されたように残る下町、タイホム・ビレッジ。そこで豚肉店を経営するチュウ一家は、父親のチュウを筆頭に長男ミンと小学生のタイニーと男ばかりの3人。失踪した母親の代わりに「ママ」と呼ばれるメスブタを飼っている。隣家に住む青年ウォンは、同棲相手に貢がせているヒモのような生活ぶり。ある日、チュウ一家の暮らしの中に上海からやってきたという、女性トントンが現れる。また、ウォンの前にもインターネットを通じて、ホンホンと名のる同じ女性が現れる。彼女のまぶしいばかりの魅力にひかれていく人々。しかし、それは彼らの日常がきしみ始める前触れだった。 |
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| ■レヴュー |
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寓話のような、一風変わった作品だ。ブタのように肥えた、豚肉店のチュウ一家の男三人の巨体が並ぶオープニングは、インパクト十分。背負ったブタが揺れれば、彼らのたるんだ肉も揺れる。下町というかスラムに住むこの一家のおかげで、この映画が現実離れした寓話というだけでなく、ユーモラスな味わいを見せることに成功している。
この映画に出てくる「ハリウッド」は、アメリカにある映画の都のことではなく、香港にある「プラザ・ハリウッド」と呼ばれる、近代的なショッピングモールを含む高層マンション群のこと。そしてそのすぐ下に、この映画の舞台となる取り壊しが決まったバラックの下町がある。
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今まではいわゆる「スター」俳優は使わなかったフルーツ・チャン監督だが、今回は『ふたりの人魚』『小さな中国のお針子』などで、中国では大人気の女優ジョウ・シュンを起用。可憐さと男を誘惑する小悪魔的な部分を両立した女性を、まさに適役といった感じで披露。そしてこの一見、純粋なように見える上海娘が、小さなスラムにしがみつくように暮らしている人々を侵食していく。そのさまは、いま、まさに大陸に飲み込まれようとしている香港人の厳しさを象徴しているようだ。
★★★☆(前原利行)
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| ■関連情報 |
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・監督のフルーツ・チャン(陳果)は1959年4月15日中国生まれ。10歳の時に香港に移住。『ファースト・ミッション』『南京の基督』などの助監督を経て、1997年に自作の脚本の『メイド・イン・ホンコン』でデビュー。以降、『花火降る夏』(98)、『リトル・チュン』(99)、『ドリアン・ドリアン』(00)など、娯楽映画とは一線を画したインデペンデントな作品を次々と発表している。
・男たちを魅了するトントン(ホンホン、フォンフォン)を演じているのは、ジョウ・シュン(周迅)。1976年10月18日中国生まれで、1995年にチェン・カイコー監督の『花の影』でデビュー。以降、カイコー作品の『始皇帝暗殺』(97)や、『ふたりの人魚』(98)、『小さな中国のお針子』(01)などに出演。いま、もっとも中国で注目されている女優の1人だ。 |
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| ■映画の背景 |
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| 映画の舞台となる下町ダイホム・ビレッジは、九龍ダイアモンドヒルの一画にあった。当初、映画のロケをここでする予定だったが、2000年末までに政府が取り壊しを決定。結局、俯瞰や一部のシーンを除き、セットを作って撮影することとなった。また、このダイホム・ビレッジを見下ろすようにそびえる高層マンション一帯はプラザ・ハリウッドと呼ばれる、新興商業エリアだ。 |
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