| ■ハッピー・フューネラル/Big Shot's Funeral |
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| ■ストーリー |
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| 映画界の巨匠タイラーが『ラストエンペラー』のリメイクを撮るために、北京の紫禁城にやってきた。しかしアイデアに詰まって撮影がなかなか進まず、この映画のメイキングを担当するルーシーとカメラマンのヨーヨーも振り回される。ある日、テイラーは中国では大往生を遂げた人を祝う「喜葬」という考えがあることを知り、面白がる。そして自分が死んだら「喜葬」にしてくれとヨーヨーに頼んだとたんに、心臓発作で倒れてしまう。これがタイラーの遺言と信じたヨーヨーは、盛大な葬式を開こうとし、話はどんどん大きくなって行く。 |
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| ■レヴュー |
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タイラーが病院で昏睡中、ヨーヨーは友人のプロモーターに葬式のイベントを依頼。人気歌手のコンサート、アフリカの子どもに生まれ変わったタイラーのCG上映、人気漫才コンビ、チャン・イーモウによるオペラの上演など、おかしな企画がどんどん持ち上がっていく。
資金繰りのために葬式のTV放映権を売るだけではなく、広告やタイアップをどんどん取るようになり、遺体はF1レーサーのようにスポンサーの名前だらけ、棺の代わりにイタリア製家具が置かれ、紫禁城が広告で埋めつくされる。すべてが金や宣伝で動くという現代中国への自嘲的な笑いがみえる。競売で競り落としたDVDのメーカーが、「おたくはダメだ」とヨーヨーに断られるシーンがある。「何でだ。うちの商品に欠点はないし、すべての国のDVDが見られると評判だ」と言うメーカーに、ヨーヨーが「そこが問題なんだ」と答える。 |
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DVDはエリアコードがあって、ヨーロッパやアメリカの製品は日本では見られないようになっている。こんなプレイヤーが実際に中国では売られているのだろう(個人的にはちょっと欲しくなった)。
またこの映画には、映画好きにはたまらない映画や映画界に関するジョークもセリフでポンポンと出てくるのが楽しい。『ラストエンペラー』のリメイクというのがすでにジョークだ。また、重要なスポンサーが日本人で、日本料理店で話す日本語訛りの英語もおかしい。
この映画が生まれるきっかけになったのは、この映画の監督であるフォン・シャオガンが、チェン・カイコー監督と食事中、黒澤明の葬式が話題になったことからだという。そんな経緯で映画界の"巨匠"(中国語タイトルである『大腕』)役には、最初チャン・イーモウにオファーがいったらしい。また、『活きる』などで日本でも知られるようになった俳優グォ・ヨウは、この作品でも実にイイ演技をしている。『キープ・クール』のチアン・ウェンと並んで、僕がいま中国で注目している俳優だ。
惜しいのは、前半のスピード感が後半になるとどんどん失速して行くこと。エンディングも「これでいいの?」という感は否めない。「心温まる」という、アザといランディングではなく、もっともっとハジけて欲しかった。★★☆(前原利行)
相変わらず、中国旅行の汽車の中で話しかけてくるような早口のオヤジにしか見えない名優グォ・ヨウのおかげで前半は期待してしまう。ただ、中盤からは上滑りしているような感じで、どうも乗り切れない。中国=アメリカ合作映画の今後がちょっと心配になる。こういう展開の映画はハリウッドにまかせておけばいいんじゃない? 中国映画の喜劇ということでは、チェン・カイコーの『キープ・クール』の前半のほうが遥かに笑える(後半はいつの間にか不条理劇になり置いていかれるが…)。
★★☆(今野) |
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| ■関連情報 |
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中国では『スパイダーマン』以上にヒットし、中国最高の興収を記録した。
『ハッピー・フューネラル』という邦題は'02年東京国際ファンタスティック映画祭での公募で決められたもの。
本作で監督・脚本をつとめるフォン・シャオガンは、チェン・カイコーやチャン・イーモウ以上に中国国内では最も親しまれ、ヒットを飛ばし続けているという。本作はハリウッド製作システムを初めて中国に持ち込んで撮られたもので、監督にとっては日本での本格的な初公開作品となる。
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