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■アマンドラ!希望の歌/Amandla !



2002年/南アフリカ
ドキュメンタリー
監督:リー・ハーシュ
配給:スローラーナー
上映時間:104分
公開:8月7日よりシヴァージンシネマズ六本木ヒルズにてレイトショー
公式サイト:www.amandla.info/
 
■レヴュー
 
 遠くて、やっぱり遠い国。それがフツーの日本人にとっての南アフリカだろう。アパルトヘイト政策、ネルソン・マンデラの解放、そして現在。とくに関心のない僕のようなものにとって、南アフリカに関しての情報は、新聞やTVのニュースによって断片的に入ってくるだけだ。旅行者どうしの会話でも「治安が悪い」というネガディブなイメージしかわかなかった。
 そんな僕だがこのドキュメンタリーを見て驚いた。権力に対して反対するデモの映像は珍しいものではないが、このドキュメンタリーでの南アフリカの人々のものは、それまで僕が見たことがないものだった。パッと見、まるでミュージカル映画の大群衆シーンなのだ。何千人という人々が反抗の歌を歌い、激しいステップを踏む(ものすごい迫力!)。悲しい時には感極まった者が、いきなりというか唐突にその感情を歌い出す(葬式で!)。すると他のものがそれを受け継ぎ、自然発生的に合いの手やコーラスを付けだす。「何なんだろ、この人たち」とビックリした。おそらく彼らを弾圧していた当時の支配者(=白人)も、予期せぬ音楽による反抗に驚き、どう対処していいか困ったに違いない。
 この作品は「音楽が社会を変えた」ことをテーマにしたドキュメンタリーだが、それが単なるキャッチ・コピーではなく、まさしくその通りだったことに驚いた。それ以外にも、いくつか感動的なシーンやセリフがあるが、なかでも印象的なのが、かつての闘士たちのひとりが、「私たちがもっとも誇れるのが、勝った時に彼ら(支配者側)に復讐しなかったことだ」というところ。誰かに聞かせてやりたいね。★★★☆(前原利行)
 
■関連情報
 
「アマンドラ!」とは、現地の言葉で「自由を我らに」という意味。アパルトヘイト下の南アフリカでの、自由を取り戻すための運動のスローガンだった。
 
■映画の背景
 
1940年に南アフリカで始まった人種隔離政策、それがアパルトヘイトだ。「肌の色が違う」という理由で、差別が法制化された。この政策が終わったのは、1990年とつい最近のことだった。
 
■DVD情報
 
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