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■7人のマッハ!!!!!!!/Born To Fight

2004年/タイ

監督・原作・アクション監督:パンナー・リットグライ(『マッハ!』アクション監督)
出演:ダン・チューポン

配給:ギャガ・コミュニケーションズ
上映時間:95分
公開:12月3日よりシネマミラノほか全国公開

公式HP:www.7mach.jp
 
■ストーリー
 
 特殊部隊の刑事デューと隊長リーダムロンは、麻薬王ヤン将軍を逮捕するため、アジトの工場に向かった。しかしヤン将軍はトラックで逃走。激しいチェイスの末、デューはヤンを逮捕するが、隊長は殉職してしまう。失意の日々を過ごすデューを、妹のニュイがスポーツ協会が行なう国境地帯の村への慰問旅行に誘う。ニュイはタイ・テコンドーの金メダリストであり、他の慰問団の面々もタイの誇るトップ・アスリートたちだった。村人の歓迎にデューの心は癒されていった。しかしその時、武装ゲリラ隊が村を襲撃し、占拠する。彼らの要求はヤン将軍の釈放だった。血も涙もないゲリラたちの仕打ちに、デューや村人たちの怒りが爆発した!
 
■レヴュー
 
僧侶を敬え! 国歌を愛せ! 国王万歳!
それを踏みにじるような奴は、自分の命をかけても倒せ!
タイ愛国マインド120%のアクション映画

 同時期に公開されるタイ映画『バトル7』が、どの世界にもありそうでない無国籍アクションなのに対し、本作はタイでしかあり得ない設定で成り立っている。
 無抵抗の村人を、女子供関係なく無差別に虐殺するゲリラたちへの怒りが高まるシーンがあるが、村人たちがもっともが嘆き悲しんだのは、お坊さんが射殺されたことだった……。タイでは僧侶は尊敬され、殺すなんてもってのほかのこと。「そんな奴は地獄に落ちろ!」と、タイの劇場では観客の怒りが高まったにちがいない(想像)。
 後半、銃を持ったゲリラたちに周りを取り囲まれ、なすすべもない主人公と村人たちが奮起するシーンがある。きっかけはラジオから流れたタイ国歌だった。タイでは国歌が放送されたら、立ち上がって直立不動の姿勢を取るのが当たり前だ。初めてタイを訪れた時、バスターミナルの構内で突然ラジオの国歌が流れ出し、その瞬間、人々の動きが止まってしまったことに驚いたものだ。立ち上がって国歌を歌い出した主人公たちは愛国心に燃え、撃たれても撃たれても素手で立ち向かっていくのだ(僕も試写室で立ち上がりそうになった)。
 そして最後の方で、敵に痛めつけられて倒れた主人公の前に、1枚のコインが転がる。主人公が手に取ってみると、そこにはプミポン国王の肖像が彫られていた。ゲリラの核ミサイルがバンコクに向けて発射されたら、バンコクにいる国王も死んでしまう。そんなことは断じて許せん! かくして彼は立ち上がり、敵を倒しに行った(タイではきっとこのシーンで拍手喝采)。
 「国王や僧侶を敬愛し、国のためなら命をかける」という熱いメッセージ溢れる映画だった。これが「将軍様」の国の映画なら、きっと拒否反応を起すような設定だが、タイに足を運んでいるうちに、僧侶や国王を自然体で尊敬している人々を見ているので、こちらもつい共感してのめり込んでしまった。
 アクションシーンについて書くのを忘れていたが、CGなしのアクションは迫力十分。というか落ちたりぶつかったりが、見ていて痛そうで痛そうで。とくに激走する2台のトラックの間に落ちるスタントは、本当にひかれそうでドキッとした。冒頭の20分に及ぶイントロのカーチェイスのシーンだけでも、並のアクション越えてます。(★★★☆前原利行)
 
■DVD情報
 
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