冷たい熱帯魚 まほろ駅前多田便利軒 ジーン・ワルツ 漫才ギャング 毎日かあさん 婚前特急 【ドキュメンタリー】 平成ジレンマ 青空どろぼう マジでガチなボランティア 沈黙の春を生きて ちづる 【外国映画】 ブラック・スワン ソーシャル・ネットワーク 恋とニュースのつくり方 ハーモニー 心をつなぐ歌 ゴーストライター リメンバー・ミー アンストッパブル 人生ここにあり! 東京平和映画祭 毎年、この時期に開かれており、今年のテーマはやはり「反原発」。いつも盛り沢山の作品セレクトで、ゲストも充実していて、今年はジャーナリストの上杉隆さんもやって来る。 ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2011 毎年、この時期に開かれている短編映画祭で、年々規模が大きくなってきている。無料のプログラムもあるので、その辺りから試しに観てみてはいかがだろう?これまで観た中でのお勧めはTRAVEL-A(無料)の「スーパースター」(韓流の追っかけが主人公だが、韓国人運転手さんの好演が光るコメディー)とフットポールプログラムの「オフサイド」(スポーツや映画の可能性や限界をみせる実話ベースの2002年大賞作)。
■旅シネ執筆者が選ぶ2011年のオススメ映画
今野雅夫(フォトグラファー、ライター)
【日本映画】
これまで人のいいオッサン役のイメージが強い でんでんの怪演が素晴らしい悪夢のような園子温作品。狂気とエロとブラックな笑いのバランスが絶妙で、後半の残酷描写の執拗さに辟易・苦笑しながらも忘れようのない今年の1本。
三浦しをんの直木賞受賞作を、瑛太と松田龍平の主演で映画化したもの。ワケありの便利屋稼業の男2人とその客たちが織りなす、とぼけた笑いと静かな哀しみが心に染みる。くるりが「ジョゼ…」以来、すべての音楽を手がけている。
『チーム・バチスタの栄光』の原作者・海道尊(現役の医師でもある)による小説の映画化。今回もまた誰にでも関係しうる深刻な医療問題や人間模様を織り込んだミステリアスなエンターテイメントに仕上がっている。
『ドロップ』で大ヒット(興収20億!)デビューを果たした品川庄司の品川原作・脚本・監督の第2弾。お笑いに懸ける者たちへの熱い思いがあふれている。漫才風なやりとりの連打も今回は芸人の話なので気にならない、というか効果的。脇を固める芸人たちの演技の達者なことといったらない。
西原理恵子の毎日をもとにした自伝漫画が原作。主演のキョンキョンとじゃ、えらい違うだろっとは誰もが突っ込むところだが、アル中ダンナ役の永瀬正敏(この配役の妙!)と可愛いすぎる子役2人と普通に楽しく切なく成立している。旦那側の著書を原作にした「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」では、永作博美と浅野忠信が同じ夫婦を演じているので見比べてみよう。
トリスのCMで好感度が急上昇した吉高由里子の主演作。出てくる男ども(特にSAKEROCKの浜野謙太がちょっとスゴイ)のダメっぷりを笑いながら、自己中の主人公チエがだんだん可愛く見えてくる。短編自主映画での女性描写で高い評価を受けてきた前田弘二監督の劇場公開デビュー作。
'80年代、非行や登校拒否の子供達を激しい体罰を含む訓練で再教育し、訓練生の死亡事件を起こした戸塚ヨットスクール。存続していたこと事態にまず驚いたが、'06年に刑期を終えて復帰した戸塚校長とスクールの近年を本作は見据えている。日本中で多くの引きこもりやニートが高年齢化しつつあり、家族間殺人や自殺者も減ることのない今となっては戸塚校長の主張を、暴論と否定し切れないところにまさにジレンマがある。「時代と世論を先導し続けたマスコミ当事者」でもある東海テレビ放送により制作されているところも意味深い。
昔教科書で読んだ四日市ぜんそくの発生時(1960年代)から今までの様子がよく分かる。高度経済成長へ向かう国策により誘致された石油化学工場による公害裁判の原告だった元漁師と、当初からこの問題を記録し被害者を支え続けてきた人の良さそうなオジイさんの2人を中心に展開する。2010年11月の段階でも459人もの認定患者がいることや、工場萌えブームで就航したナイトクルーズとのギャップにも驚く。人は皆、自分に都合の悪いことは、苦しまなくて済むようにか過小評価し、見ないようにする傾向がある。だから、なおさら意識して心に留め、今後の教訓とさせてもらおう。「平成ジレンマ」「光と影」と同じプロデューサーによる東海テレビの制作。
茶髪でヘラヘラ笑うナンパ医大生・石松浩章が、ボランティアに目覚め、大好きなパーティーイベントで仲間とお金を集めて、カンボジアに小学校と病院を建てるまでを追ったもの。カンボジアの村にいるのが不思議に思える兄さんやギャルたちの映像がまぶしく、日頃どれだけ先入観で人を見ているのかを思い知る。同名の原作本が、また面白くて感動的!石松君の朋友・葉田甲太の著書も「僕たちは世界を変えることはできない。But, we wanna build a school in Cambodia.」として、向井理主演で映画化され、今年9月の公開が楽しみ。
『花はどこへいった』('07)で、大感動させて戴いた坂田雅子監督の新作。前作同様、ベトナム戦争で使われた枯れ葉剤の被害の現状を取材したもの。本作では、ベトナム人への被害と共に、当時のアメリカ兵たちの子供にまで及ぶ被害が大きく取り上げられている。
作中に出てきて母親にあたる大学生の監督に自分を重ねては反省し、生きる意味や、そもそも意味が必要なのかということも思った。ちづるさんの無邪気さやお母さんの元気な明るさが何よりの救いだ。立教大学現代心理学部映像身体学科の卒業制作として作られ、配給・宣伝も立教大生が担当している。
自分の殻を破ろうと必死になる清純派バレリーナがナタリー・ポートマン(アカデミー主演女優賞受賞!)自身にもダブり、エロティックな描写にドキドキしながら最後まで引き込まれる。それだからこそなのだが、クライマックスの描写はああするしかなかったのか?と誰かと語りたい。
世界最大のSNS「Facebook」誕生の物語(2003年〜)。製作にあたりfacebook側の協力は得られなかったというので何処まで脚色かは分からないが、世の中を変える異端の才能、下地、切っ掛け、思い付き、野心、協力する仲間、凡庸、ねたみ、ひがみ、利用する人、裏切り、お金。時代と共に変わるものと変わらないものを思う。
『プラダを着た悪魔』の脚本家と『ノッティングヒルの恋人』の監督作品だけあって、展開は読めてもなお面白く、しんみりさせる。何より、仕事と恋に奮闘するTVプロデューサーの主人公を演じるレイチェル・アクアダムスが魅力的で、観ているだけで元気が出てくる。あと、ハリソン・フォードの堅物役も中々の好演。
韓国の女子刑務所で実際に結成された合唱団の物語。ワケありの女たちが繰り広げる展開は、こちらもテッパンなのだが、それでも感動してしまう。
ポランスキー監督のサスペンスながら、難解過ぎずに楽しめる。原作者(共同脚本)は英国ブレア政権時に政治記者をしていたという。元首相のゴーストライターをユアン・マクレガーが好演。秘書役でSATCのサマンザが観られる。
NYを舞台に、突然の悲劇にあった人々が、ぶつかり合いながらも喪失のトラウマを乗り越えようと、もがく姿が見事に描かれている。「トワイライト」シリーズで名を挙げた主人公の彼が製作総指揮。魅力的なヒロインは「LOST」で妊婦役だった人。
また御馴染みのノンストップ・アクションものかと、ややウガッて見始めたものの、危機に直面した際の現場の知恵と決断力が鮮やかに描かれていて、この時期に見ると、どうにも羨ましい。暴走列車を止めるのに奮闘するベテラン機関士の主人公デンゼル・ワシントンがいい味出している。
イタリアで精神病院から協同組合へと変身を遂げた、とある施設での実話をコメディー仕立てで映画化。登場人物たちの奮闘を応援したくなる。世界で初めて精神病院を廃絶させた、精神保健改革の最先進国イタリアの新たな魅力に触れられる。本国では1年以上のロングラン・ヒットをしたというのにも頷ける。
【お勧め映画祭】
6/26(日) 国立オリンピック記念青少年総合センター
6/16(木)〜26(日) 表参道・原宿・横浜・六本木
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