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■百年恋歌/最好的時光

2005年/台湾

監督:ホウ・シャウシェン〔侯孝賢〕(『非情城市』『珈琲時光』)脚本:朱天文
出演:チャン・チェン[張震](『愛の神、エロス』)、スー・チー[舒淇](『ミレニアム・マンボ』)

配給:プレノン・アッシュ
上映時間:131分
公開:10月21日(土)より、シネスイッチ銀座にて公開中

 
■ストーリー
 
 (恋の夢)1966年の夏、高雄のとあるビリヤード場で兵役を明日に控えた青年と少女が恋をする。

(自由の夢)1911年、遊郭にて久しぶりに再会した芸妓と高官。高官は芸姑を妾として迎えることを拒み、革命家と合流するために日本へと旅立つ。

(青春の夢)2005年、歌手のジンはカメラマンのチェンと出会い、激しく引かれ合う。しかし、二人にはそれぞれ恋人がいた。

 
■レヴュー
 
チャン・チェンとスー・チーが時代背景の異なる男女関係の機微を演じる。二人の他、脇役も同じ俳優が演じて、劇団一座が3つの演目を演じたようなオムニバス形式。注目すべきはそれぞれの時代に流れてくる音楽と風俗。

1966年はラジオから流れてくるプラターズの『煙が目にしみる』と裸電球の下がったビリヤード場。甘美な雰囲気の漂うこのパートは監督の青春時代と重なるのか、ピュアなものを感じる。

1911年、辛亥革命が起きた年のパートはピアノの伴奏とサイレント風仕立てになってはいるが、遊郭から出る事ができない芸妓が小唄を(リップシンクで)歌うシーンがある。革命に傾倒する男と日陰の女のはかない恋を描く。

2005年のパートはライブハウスでバイセクシュアルの女性歌手がゴス系のパンクを歌い、カメラマンの男と体を重ねる。自由と豊かさを獲得した現代だが、"生"の希薄さから逃れようとする二人。侯孝賢が現代の恋愛事情を描くと、いつも退廃的な雰囲気が漂う。

映像は既視感すら感じるくらいどこを取っても侯孝賢映画。特に最初と二番目のパートには彼の映像美学の真骨頂がある。(★★★ カネコマサアキ)

■関連事項
2005年台湾電影金馬奨 最優秀主演女優賞(スー・チー) 最優秀台湾映画賞 受賞

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