元「スルジェ館」主人が描くネパール人女性スルジェとの出会いと死別、その鮮烈な物語。
一人の日本人青年がヒマラヤでネパール人女性と恋に落ち、そして結婚する。二人は、ヒマラヤの麓で「スルジェ館」という名前の宿を建設し、ネパールでの生活が始まった。スルジェ館元主人・平尾和雄と、ネパール人女性スルジェがともに歩んだ、鮮烈で温かい人生が感動の本になりました。
ぼくが初めて彼女に出会ったタトパニの、村はずれの橋のたもとの茶店は村人のたまり場になっていたし、ポカラのスルジェ館建設現場の掘っ建て小屋にも、おおぜいの日本人が集まってきた。手術前後の相部屋の病室にも、居候していたマイケルの家の四畳半の部屋でも、宿や食堂を開いていなくても、スルジェのまわりにはいつも人が集まっていた。スルジェのいる所はどこでも<スルジェ館>なのだった。 ――本文より
●著者プロフィール
平尾和雄(ひらお・かずお)
1946年生まれ。都立大学卒。
著書に『ヒマラヤの花嫁』(76年日本交通公社刊、中公文庫所収)、『ヒマラヤ・スルジェ館物語』(81年講談社刊、第3回講談社ノンフィクション賞受賞、講談社文庫所収)、『ネパール 旅の雑学ノート』(96年ダイヤモンド社刊) |
船の旅/初めてのインド/ブッダガヤーの滞在/トレッキングへ
【第2章】 タトパニのスルジェ
【第3章】 危機
【第4章】 日本人旅行者たち
【第5章】 スルジェの病気
【第6章】 つかの間の平和
【第7章】 ありがとう、スルジェ
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